7話目 ページ9
その時、寒気がした。
冬などに感じる寒さの方の寒気じゃなくて、もっとなんかこう、危機察知能力が反応するみたいな。
いや、違う。何か触れてはいけないものへ触れるみたいな。
ううん。これも違う。もっと正確に言うと、魔力とか妖力とかそういう類いのもの。
カラスの群れが鳴きながら飛ぶ。
電灯がチカチカとする。
カランコロン。
「まなちゃん、蒼馬くん。落ち着いて。いざという時は私が身代わりになるから。」
私は一歩前に出て右手を横に出す。
一瞬、気配が後ろからした、けどそれは一瞬の事。どちらかというと前から何かが来る予感がした。
カランコロン。
ほら、前から…
…え?
だれ?
けど、そんな落ち着いた考えを持ったのは私だけだったみたいで2人は若干怯えてる。その証拠に叫んでるし。
蒼馬くんは刺激が強かったのかな。叫んだかと思ったら来た道に戻り走って逃げてる。
横目にまなちゃんを見ると、蒼馬くんが走って逃げちゃったことにより恐怖心がましたみたいであわあわしている。つまり、冷静なのは私しかいない。
「ねぇ、貴方は誰?」
なるべく、優しい感じで訪ねた。妖力がしたってことは人間という可能性は低い。もしかしたら妖怪の可能性が…
「ゲゲゲの鬼太郎。
「うん。
「そうか。」
「ゲゲゲの鬼太郎!?ほ、ほんとに居たんだ。」
「お嬢さん。見えてる世界ばかりが全てじゃないぞ
みえないものあるんじゃ。」
「うわぁ!ないないない。目玉が喋るとかないないない。」
「む。実際存在しているし、わしはめだま親父と呼ばれている。ついでに言うと、鬼太郎の父親でもあるのじゃ。」
めだま親父、鬼太郎の父親。私はこの台詞を聞いた時に違和感を覚えた。…いや、気のせいかな。何故からは分からないが二人の、いや、彼等は人間ではないから二人という表現はおかしいけど此処では二人と数えるね。まぁ、そんな事は置いておいて、二人を見ると、かつて見た顔が頭に流れたような気がした。それはどんな顔だったかはぼやけが掛かっててよく分からないけど、だからといって記憶を引きずり出そうとしても自分の中にある鎖みたいなものがそれを拒む。
まぁ、今現在無理とわかっているものに挑もうとは思わない。例えるならば鍵がないのに鍵がかかっている宝箱を開けようとするものと同じもの。無理な事はしたくないもんね。
かぐやの日常(仮)
竹取「鬼太郎ぉー」鬼太郎「ん?」竹取「鬼太郎ぉー」鬼太郎「だから何。」竹取「特に意味はなーい。暇ー」鬼太郎「はぁ。君それ、前にまなにやって怒られたじゃないか。」竹取「鬼太郎だからいいのー」鬼太郎「はぁ。」
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カナデ - めっちゃスキーーーー (2021年11月13日 23時) (レス) @page40 id: 001335acb6 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - サヤノさん» それに、今日のゲゲゲの鬼太郎の6期の再放送をやってたのを知って、それから他の番組がコロナで延期になってましたよ、テレビの再放送を見てからバックアップ出来るから大丈夫ですよ! (2020年4月26日 16時) (レス) id: b0da2356af (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - ミューナさん» けれど、中には妖怪を信じても尚も存在を受け入れようとする人間や、無暗に祟りを起こすきっかけで妖怪に怒りを表す妖怪やいるとしても、昔も今も妖怪や動物も人間も皆それぞれの場所を守って暮らしていますよ、アマビエのコロナ退散はネットでも良く流行ってます。 (2020年4月14日 19時) (レス) id: 7cd0816ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - なるほど…アマビエですか…けれど今日妖怪を無きものとして考える人が多くなったこの日本では力をお貸し頂けるのか不安なところでもあります。 (2020年4月14日 16時) (レス) id: e91299a326 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - ミューナ・ウィラリーズさん» 今一度のコロナを凌ぐ方法があります、最近話題の予言する妖怪のアマビエの絵を紙かスケッチで絵姿を描けばどんな疫病に伴ってコロナも退散出来ます、しかし…可能性は難しい事ではないです。 (2020年4月14日 13時) (レス) id: 7cd0816ef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミューナ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Myuna1/)
作成日時:2018年11月11日 22時