17話目 ページ19
「『ドサッ』」
救世主か、
「へちゅっ。あぁ、寒っ。」
「ぁ…A…?」
「うん。そうだけど。ひとつ言わせて。…何この険悪な雰囲気!」
Aが叫ぶとまなは目線を反らせた。Aは寒さを忘れて鬼太郎を見る。鬼太郎は何事も無かったかのように庭から出ていく途中だった。鬼太郎からは黒いオーラが出ている。Aはこの状況を察した。
「ねぇ、鬼太郎。ごめん。私のせいだよね。余計な心配かけた。あんな大口叩いておきながらこのザマって。笑えるよね。」
鬼太郎は止まったままAを見ようとしない。
「ねぇ。鬼太郎…。」
たった一言にどれだけの気持ちを込めたか。Aはゆっくりと鬼太郎へ近づく。
「────。」
優しく言葉をかける。
「!?」
鬼太郎は弾かれた様に驚き、後ろを見た。何故だが懐かしい感覚に襲われたからだ。だが、同時に気付く。Aは今しがた例の果実から出てきたばかりなのだと。今のAの格好は果実の皮一枚だけを体に巻いてるだけであり、服と言えるものは着ていない。そして、鬼太郎は妖怪と言えども男に分類される身。成長期である女の身体を目の前して平気でいられる筈は無かった。
「うわぁ!」
思わず尻餅をついてしまう。だが、尻餅をついたことでさっきほどよりも下のアングルから覗く形になってしまい、鬼太郎の顔がみるみると赤くなっていく。二人の間に微妙な空気が流れた。
「へちゅ。」
Aのくしゃみが響く。空気の異変に気付いたまなは今の状況を改める。そしてAの格好に目がいった。
「A!その格好!」
「あぁ。服着ていい?寒いんだよね。」
「何平気で軽い感じになってんの!?ってか、早めに言いなよそういうこと!」
「だって雰囲気的に優先順位はこの空気を打破する事かと思って…。」
「だからと言って服を着ないって…もう。Aってば世間知らずなのか天然なのか馬鹿なのかわかりゃしないんだから!」
「待って、明らかにディスられてない?」
「気のせい、気のせい。」
「えー。」
「ふふっ。其れでこそAだね。」
「それでこそってなんなのよ。」
「改めて、お帰り。」
「…!ただいま、親友。」
かぐやの日常(仮)
竹取「鬼太郎ぉー」鬼太郎「ん?」竹取「鬼太郎ぉー」鬼太郎「だから何。」竹取「特に意味はなーい。暇ー」鬼太郎「はぁ。君それ、前にまなにやって怒られたじゃないか。」竹取「鬼太郎だからいいのー」鬼太郎「はぁ。」
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カナデ - めっちゃスキーーーー (2021年11月13日 23時) (レス) @page40 id: 001335acb6 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - サヤノさん» それに、今日のゲゲゲの鬼太郎の6期の再放送をやってたのを知って、それから他の番組がコロナで延期になってましたよ、テレビの再放送を見てからバックアップ出来るから大丈夫ですよ! (2020年4月26日 16時) (レス) id: b0da2356af (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - ミューナさん» けれど、中には妖怪を信じても尚も存在を受け入れようとする人間や、無暗に祟りを起こすきっかけで妖怪に怒りを表す妖怪やいるとしても、昔も今も妖怪や動物も人間も皆それぞれの場所を守って暮らしていますよ、アマビエのコロナ退散はネットでも良く流行ってます。 (2020年4月14日 19時) (レス) id: 7cd0816ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - なるほど…アマビエですか…けれど今日妖怪を無きものとして考える人が多くなったこの日本では力をお貸し頂けるのか不安なところでもあります。 (2020年4月14日 16時) (レス) id: e91299a326 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - ミューナ・ウィラリーズさん» 今一度のコロナを凌ぐ方法があります、最近話題の予言する妖怪のアマビエの絵を紙かスケッチで絵姿を描けばどんな疫病に伴ってコロナも退散出来ます、しかし…可能性は難しい事ではないです。 (2020年4月14日 13時) (レス) id: 7cd0816ef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミューナ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Myuna1/)
作成日時:2018年11月11日 22時