【ゲゲゲの鬼太郎】かぐやは導かれ

11話目 ページ13

「ほう。Aちゃんは、そんな事が出来るのかね。」

今私の手にあるのは神楽鈴。持ち手の部分は竹になっている。因みに、普段、神楽鈴は目に見えていないだけで存在はしているらしい。叔父さま曰く、守護霊のようにいつでも私の側にいて、呼びかけに応じ姿を現わすらしい。

「まぁ、これが私の祓い屋モード。なんか、気付いたら出来てた。」

いや、これは本当。初めて出来たことのことがうろ覚えできっかけが全く持って分からない。

「わぁ！そういえば私、Aの祓い屋モード見たことないかも。巫女の時とだいぶ印象が違うね！衣装って所もあるのかな？あ、これからどうする？」

まなちゃん。機関銃攻撃みたいに喋るね。まあ、身近にこういう人がいるって事が珍しい(？)って事もあるんだろうけど。

「とりあえず、チャラトミが封印を剥がしたとされる場所に行ってみよう。」

そういうと、鬼太郎は此方を振り返ることもなく目的地へと歩き出す。同じ妖怪からなのか場所は分かっているらしい。また、よっぽど私達といることが嫌なのか言葉もかわそうとしない。ひたすら無言だ。はっきり言おう。気まずい。

そんな中、鬼太郎とは言葉を交わさずついていくと、たどり着いた場所は白い壁で囲まれた或る会社の地下。

「なに此処？」

「大都市に降りそそぐ雨を一時的に溜めておく地下貯水槽のようじゃ。人間なのにそんなのとも知らんのかね。」

目玉おやじさん。またまた棘のある言い方を。

「まあまあ。あ、後、因みに補足しておくと、雨水を地下に貯めて排水路への流出を抑制するだけでなく、貯めた水を植栽の灌水などに有効活動できるんだよ。」

「A…」

まなちゃんが複雑な顔をしてる。「すごい！」って思う反面、悔しい中で揺れ動く気持ちが…！ふふふ。可愛い。あ、勘違いはしないでね。さっき私のこと無知のように扱ったことちょっと根に持ってるだけだから。もう1回言うね。ちょっと根に持ってるだけだから。

「ほう。よく知っとるのぉ。」

「んー大したことじゃないよ。」

そう。ほんと大したことない。何月か前に神社関係の知り合いさんが工事関係の仕事に着いてたから話を聞かされただけ。あの人すごく情熱的に話してたから印象深かったな。なんでも、神社の子だけれども、工事現場に触れて感銘を受けたらしく親の反対を押しきって今の仕事に就いたんだとさ。

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かぐやの日常(仮)

竹取「鬼太郎ぉー」鬼太郎「ん？」竹取「鬼太郎ぉー」鬼太郎「だから何。」竹取「特に意味はなーい。暇ー」鬼太郎「はぁ。君それ、前にまなにやって怒られたじゃないか。」竹取「鬼太郎だからいいのー」鬼太郎「はぁ。」

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