【ゲゲゲの鬼太郎】かぐやは導かれ

9話目 ページ11

「ここが渋谷だよ。」

私は妖怪二人に説明した。何時も忙しい人や遊んでいる人で賑わっている時とは打って変わり不気味さが増している。

目玉おやじさんはスクランブル交差点にあるあの不気味な木を見ると思い出したのかうねり出すようにして答えた。

「うーむ。やはり吸血木じゃな。」

「きゅ、吸血鬼？」

「生命の根源とも言われる血を吸い、栄養源にしているドラキュラのこと？どう見たって“木”にしか見えないんだけど…。」

「そっちじゃなくて漢字の終わりが樹木の木のほうの吸血木じゃ。」

「吸血木、か。」

一応、神社の子だからあの世のことについては触れているつもりだったけどそういえば私、“妖怪”っていうジャンルについては知らないことだらけだな。

「ねぇ。鬼太郎。あのさ…」

「おおっ！これじゃ！」

その時、私の声に被せるようにして叫んだのは目玉おやじさん。目にしているのはまなちゃんのスマホ。

『【妖しい封印を見つけたのではがしてみた！！！】
ウェーイ！はがせー。』

そこに写っていたのはいかにもチャラ男という感じのチャラトミ？という若者。動画の内容は魑魅魍魎と書かれた札をおそらく封印されていたであろう石から剥がす事。低評価も多いが高評価の方が多い。しかもどちらもかなりの数をいってるだけあって再生回数がその倍以上ある。

「馬鹿者が！のびあがりの封印を剥がしおったか！」

「のびあがり？」

猫が伸びたかと思ったら何事も無かったかのように姿勢を直す感じのやつ？そんな妖怪いるんだ。姿はやっぱり猫なのかな。でもそんな可愛い妖怪いるなんて。可愛い。

「いや、A。想像してるのと絶対違うと思う。」

「え？」

「だってAの顔とオーラ、ほんわかしてるもの。ほんわかしてる時のAは必ずと言っていいほど何か違うこと考えてるから！」

「いや、そんなわけ…」

「そんなわけある！」

「うぅ。」

やっぱり猫じゃないんだ。ショック。にしても、オーラと顔ってなんだろ。そんなにほんわかしてる？よくわかんないわ。

「のびあがりは妖怪だよ。吸血木のタネを人間に埋めるんだ。」

「そ、そう。猫は関係なかったか…」

「猫？」

「あ、いや、なんでもない。」

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かぐやの日常(仮)

竹取「鬼太郎ぉー」鬼太郎「ん？」竹取「鬼太郎ぉー」鬼太郎「だから何。」竹取「特に意味はなーい。暇ー」鬼太郎「はぁ。君それ、前にまなにやって怒られたじゃないか。」竹取「鬼太郎だからいいのー」鬼太郎「はぁ。」

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