囚人が看守に恋をした 2

恥ずかしいからって本音隠さなきゃよかった… ページ50

…暇だ。寝れない、それに通話も切ったから少し寂しいし
リアム看守に会いたい…

ただひたすらにボッーとしていると警報が鳴り響く、びっくりして鉄格子からチラッと横を見てみると、クロノアさんのなんかが多分服がはみでたらしい

ボソボソと聞こえる会話を聞きながら、リアム看守とぺいんとさんたちの安全を考える

道化師さんの事で分かってるのは、どんな人の姿にも化られるということ…騙されないようにするのが私の課題

と言っても、まだ分かんないけど…

本当に、あの道化師ヤローをどうやって暴くかってことが大事！というかぺいんとさんと達がゴルゴンさんが道化師ということは知って…るか！うん

そうやって自問自答を繰り返していると、心の奥に引っかかったモヤモヤを思い出す

…そうだ、そう思えばなんでゴルゴンさんは…道化師はあんな風に笑ったんだろう。
私が見たのは本物のゴルゴンさんが偶に見せる笑顔。
でも今のゴルゴンさんは道化師なのに…

ぶんぶんと顔を横に振る。解決できないなら深くまで考えないでおこう

モヤモヤに触れたからなのか頭の中がゴルゴンさんでいっぱいになる。私の大好きな掛け替えのない人

…今はもう大好きなゴルゴンさんはいない、か…
もっと無邪気に甘えて迷惑かけてれば良かったな…

もっと構って貰えばよかった…もっともっと大好きって言っておけばよかった。



…もっと一緒にいればよかった

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