MANAGER【HQ/烏野】

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「おお〜っ、ノヤっさぁ〜ん!!」

「おー、龍ー！」

「西谷！」

「チワース！」




ノヤっさん、…にしのや。
そう呼ばれた彼は、澤村先輩達のところに突進していった。




「……あの、澤村先輩。この人は…？」

「あ、日向、影山、川瀬！2年の西谷だよ」

「チワース！」

「こ、こんにちは」

「おース!!」





澤村先輩に促され、西谷先輩に挨拶をした。
私より少しだけ大きなその人は、
太陽みたいにニカッと笑った。


……この人は、いい人なんだろうな。
直感でそう思った。





「……おれより小さい!?」





私の思考は、日向の失礼極まりない発言により緊急停止された。
……こいつは、ほんとに……!!!





「あ!?てめえ今なんつったゴラァ!!」

「ひ、日向、失礼だよ…」

「あっ…ごめんなさい…
そ、その、身長何センチですか!?」




謝ってもなお、日向の横行は続いた。
……後で、痛い目見るよこいつ。




「159cmだ！」




西谷先輩は、小さい身長とは思えないような堂々とした態度でそういった。
日向は、それを聞いて泣き叫んだ。
日向、たしか162cmだったっけな。
そう思いながら二人の会話を聞いた。





「高校の部活入って初めて人を見下ろしました！」

「大して見下ろしてもねえだろ、泣いて喜ぶな！」





……大変だ、何かフォローしないと…


…大丈夫です、私155cmです。
頭の悪い私は、そんなフォローにならないことくらいしか思いつかなかった。


チラチラと西谷先輩を見ていると、
不意に彼とばっちり目が合ってしまった。


……うわ、うわああ。


私の面食いセンサーが反応する程度にはかっこいい西谷先輩。
その大きな瞳が、私を捉える。
私の体温が一気に急上昇するのがわかった。





「……女子が増えてる」




これが、彼の私に対する第一声だった。






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