【鬼滅の刃】烏口で大正を彩る (ページ48)

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入隊許可ページ48

烏野山で行われる入隊許可試験は日没までの条件だった。

宮本が最後の狼煙を打ち上げたことにより終了とされた。

東の山から太陽が見え始める。空にはゆらゆらと煙が動いてやがて消えた。

掴んでいた筈の腕はいつの間にか空を切り、そこに夕さんの姿はなかった。

獣道を歩いていると翔陽達と合流した。

『…おつかれ』

日「おう」

影「ウス」

月「ん」

山「…うん」

皆、ボロボロで屋敷に戻るまでの道のりは誰一人として話すことなく無言のままだった。

烏野について再度大吉さんから説明を受けた。

大「よく頑張ったな皆…合格だ」

大吉さんの言葉に泣きそうになりながらも真っ直ぐ前を向いて頭を下げた。

大「潔子、アレもう出来てるか？」

潔「うん。さっき届いた所なの待ってて」

なんだろうこの光景懐かしいような…

日「うおぉぉぉ！」

潔「多分サイズ大丈夫だと思うけど何かあったら言って」

広げたそれは黒い羽織だった。袖は一つに織り込んでそこだけ白い刺繍が入ってる。襟は赤色で前が短く後ろが少し長い。

帯は暗い緑で中にシャツでズボンスタイルだ。

菅「これは俺達が鬼の討伐をするときの制服だ！」

大「これから長い付き合いになるだろうよろしくな、お前ら」

「「「「『オスッ』」」」」

制服を気ながら翔陽ははしゃいでいた。

日「うおーっかっけえ!!」

『…』

なんか…みんなのと少し形が違うような気がする。他は普通の長さの羽織だし。

夕「気づいたかミヤ。俺達みたいに脚力を武器にする奴等は身軽な制服になるんだ。他の奴等よりかっこいいだろ」

『そうですね』

大「A、いきなりだが音駒村に文を届けてくれないか？」

竜「え!?もう初任務スか大吉さん！頑張れよミヤ！」

日「ずりぃ俺も俺も！」

影「俺が先だボケェ」

月「止めなよ二人とも見苦しい」

山「そうだよ喧嘩はよくないよ」

大吉さんの殺気を感じて二人はおとなしくなった。

大「詳しい話は夜話すよ。疲れているだろ充分に休息を取れいいな」

初任務に心臓が飛び出てしまいそうだ。