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夜明けまで後___ ページ47

木から木に跳び移り夕さんを探す。




暗いのと疲れと合わさって正常な判断が出来なくなってさっきから怪我ばかりだ。




『があっ』




背中を思い切りぶつけて意識が飛びそうになるのを舌を噛んでなくす。




『あ、狼煙』




鬼ごっこでは周りが暗く判断が分かりづらい為、捕まえたら狼煙を上げる事になっている。




これまで見た狼煙は7本。後は1本手元にある。


だとしたら誰だろう、もうすぐ夜が明けるこうして蹲ったりしていたら試験が終わってしまう。




ん?今、葉っぱが落ちた…風は吹いてない。
まさか…




烏野には伝令役と言うのが存在する。それは誰よりも速く、迅速に相手から相手へ伝令を届ける役だ。




だからこの速さは夕さん、間違いなく残りの1人は夕さんで間違いない。




大丈夫、教えて貰った事を生かす、ただそれだけの事。落ち着け。




力を溜めて一気に上に飛ぶ。



相手の前に降りて一気に間合いを詰める。




夕「なっ…」




パシッと乾いた音がして腕をつかんだ。




『夕さんつーかまーえた』




唖然とする夕さんに私は最後の狼煙を打ち上げた。









〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

大正コソコソ更新噺



もう少しで50話埋まります。


午後からまた更新して続編は来週の土曜日に再開するので宜しくお願いします。

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作者名:御前葵 | 作成日時:2019年12月14日 18時

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