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また会う日まで ページ25






駅の前まで春子さんに見送られていた。




旅の途中は危険だから頭には学生帽と袴の上にはコートを着せられ切符を持たされた。


ジャージは風呂敷に包まれ手の中に収まっている。




春「いい?この列車で浅草まで行くのよ そしたら鴉の案内に従って行動する事 夜は危険だから必ず宿に泊まる事、いいわね」


『わかった もう行くね今までありがとう』


春「ご無事でっ」




振り返らず列車に向けて足を進めた。


駅員に切符を渡すとパチンッと切られ列車の中に足を踏み入れると木と赤のシートが並んだレトロな車内に少し驚いた。



昔の列車に乗ろう事になるとはおもわないよなぁ。




席につくと駅員の渋い声と発車する汽笛の音と煙が吹く音とでゆっくりと動き出した。


鴉は風呂敷の中のジャージで寝ているから浅草に着いたら自然と起きるだろうからそのままにしといた。




「すまない!前いいだろうか!」


『え、はいどうぞ』




なんだか不思議な髪色の人が座ってきた。


真正面に座っているからかなんなのか知らないけどこっちをジッと見つめてくるから帽子を深くかぶり直して狸寝入りに入るといつの間にか浅草にたどり着いていた。

頭上から鉄拳→←大正時代で年を越す・2



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作者名:御前葵 | 作成日時:2019年12月14日 18時

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