【鬼滅の刃】烏口で大正を彩る (ページ24)

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大正時代で年を越す・2 ページ24

冷たい風を浴びながら大吉さんからの報告を烏を通して受けていた。

報告といっても休息を十分に取ることや風邪を引かずに無理するなとかそういう内容でつらつらと手紙に書いてあった。

『はぁ…』

一通り読んで手紙を閉じたとき白い息が吐き出され一気に寒気が体を駆け抜けていった。

「A!?」

突然背後から大声で名前を呼ばれ振り返ったら慌ててこっちに駆け寄る炭治郎がいた。

『あれ、炭治郎…』

咄嗟に手紙を袖に隠していると肩に何かがかけられた。

それは炭治郎が着ていた筈の羽織だった。

炭「こんな寒い中薄着じゃ寒いだろう早く部屋に戻ろう」

炭治郎と出会ってから何かと毎回世話を焼かれる気がするのは気のせいだと思いたい。

…一先輩なら昇天するぐらい嬉しいけど←

それと距離が近いし手首を捕まれて動けないし

炭「そうだ！俺達と一緒に年越し蕎麦食べないか？俺が腕によりをかけて作ったんだ」

嬉しそうに話す炭治郎に前から誰かが歩いてくる足音がして手を離した。

炭「あっ」

『ごめん、お誘いは嬉しいけど先客がいるから又の機械に』

羽織を返し炭治郎の横を通りすぎると少し怒った顔の山口がいた。

『ごめんごめん、大吉さんからの手紙に夢中になってて』

山「もー遅いよミヤ！早くしないとそば伸びちゃうよ！」

『グッチーって少しずつオカンみたいになってない？』←

山「誰かさん達のせいでね。早くいこう」

炭「…っもう少しだったのになぁ」

唇を噛み締めて唸る炭治郎は両頬を叩いて禰豆子達が待つ部屋に戻っていった。