【鬼滅の刃】烏口で大正を彩る (ページ20)

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大事な話ページ20

『はぁぁ…』

タンスの隅でため息をつく。そりゃそうだ最近では口を開く度ｽﾞﾊﾞﾊﾞｯと切り捨てられてしまう。

鴉のためでもあるけど自分のためでもあるんだこれはハッキリ伝えないといけない。

『春子さ「駄目よ」…大事な話があるんだけど』

もう有無を言わせない、ハッキリ伝えないと理解してもらえないのだ。

鴉を隣に置いて正面に座るの春子さんを真っ直ぐに見つめてから口を開いた。

『ずっと黙っててごめん。本当は言わないつもりだった。騙すつもりはなかったんだ』

春「A…？」

『私はこの時代の人じゃない』

春「何をいって…」

『自分でもなに言ってるんだって思うよ。だけどね信じて欲しい。鬼が存在して異能を使う者が現れるならこの時代の人間がいたって不思議ではないんだよ』

春「…」

春子さんも何となく、気がついているんじゃないかな？

『あの子とは違うよ、私は』

春「！どういう」

『貴方は娘を失くしている。しかも鬼に拐かされて』

春「っ…」

春子さんの表情は歪んでいた。