鴉の情報 ページ17
『そう言えば、鴉はそのギユーさんに会わなきゃ行けないの?』
話を無理矢理曲げて鴉が言っていたギユーと言う人物の話題にすり替えた。
なんでも先日の任務で風を操る鬼に飛ばされてきたらしい。
「ワシモギユート一緒二平和ヲ目指スノジャ〜」
『ハハッ頑張れ』
「カァァァー!」
体育座りをして鴉と話していると膝の上の鴉は翼を広げてもうひとなきする。
『でも、そろそろここを出ないと』
「?ワシモギユー二会イタイノジャ…ソウダ!モシカシタラ、藤ノ花ノ家紋二行ケバ何カ手掛カリガ掴メルカモシレンノウ…」
『藤の花の家紋…?』
鴉が言うには鬼殺隊を無償で寝泊まりさせてくれる宿があるらしい。だからそこにいる鬼殺隊士に話を聞けば何か分かるかも知れないと。
『ナイスアイディアだよ鴉!ついでにそのギユーさんって人も見つける事が出来るかも』
「カァァァー!名案!名案!」
鬼と渡り合ってきた鬼殺隊士なら元に戻る方法があるのかもしれないと考えたんだ。
徹さんが言っていた血鬼術があるならば戻る方法だって必ずある筈。
「っ…」
その話を障子の奥で春子さんが聞いていただなんて誰が思うのだろうか。
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作者名:御前葵 | 作成日時:2019年12月14日 18時