【鬼滅の刃】烏口で大正を彩る (ページ15)

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喋る鴉ページ15

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「コノ度ハ、助ケテ頂キアリガトウゴザイマシタ」

春「いえいえゆっくりしてくださいな」

『…』

取り敢えず烏を家に連れ帰り春子さんに見せたら慣れた手つきで翼に包帯を巻いていた。

『あ、あの春子さん』

春「どうしたの？」

『なんでそんな慣れてるの烏って普通喋らないよ、なんとも思わないわけ？』

思った事をそのまま伝えるとキョトンとした後、くすくす笑いだした。

春「ごめんなさい、そうよね烏が喋るだなんて普通思わないものね」

春子さんは人差し指を烏に向けると説明をし始めた。

春「これは鎹鴉。鬼狩様の話は前にした事があったと思うけどその鬼狩様へ任務を伝えるのがこの鎹鴉と言う訓練された鴉なの」

『へ～そんなのがあるんだ』

座布団の上でぷるぷる震える鴉はもう一度か細い声でお礼をいっていた。

春「でもおかしいわね。鴉さん鬼狩様と御一緒ではなかったの？」

「ソレガ…鬼ノ血鬼術デ飛バサレテシマッテ…ギユート離レ離レニナッテシマッタノジャ」

春「そうなの…可哀想に何処にいるのかとかわかるかしら？」

「ワカラナイノジャ～(ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」

春「あらあら」

鴉が泣いている所を初めて見てそれを慰める春子さんに私は何も言うことができなかった。

つーか本当に何も言えやしないぞ。