伝令、富岡ノ鎹鴉ガ行方不明 ページ14
富岡side
気がついた時にはそいつはいなかった。
先日、俺は鴉の伝令により鬼を切っていた。
だが風を操る、と言う血鬼術により苦戦しながら鬼の首を取ることが出来たのだが…
「これで全てか。おい、次の任務は…」
振り返ったとき既にそいつの姿がなかった。
何処にいった?いつもなら俺の肩に止まっている筈だが?
「…まさか」
風で飛ばされたのか!?確かに強い暴風のような血鬼術だったからあんな小さな体では飛ばされるのも無理ないだろう。
「どこにいったんだ…」
俺はずっと鴉を探していた。あいつとは長い付き合いだ。そんな見捨てるだなんて出来ない。
もしかしたら木の上に避難しているかも知れない…それか怪我でもしているのか。
ん?あれは…
「炭治郎!」
「あれ?義勇さんっお久しぶりです!任務帰りですか?」
「あぁそうだ」
「ちわっす!」
「久しいな翔陽」
こいつとは炭治郎の紹介で会った。
いや、それより…
「俺の鴉を見なかったか」
「見てないですけどどうしたんですか」
「飛ばされてしまって行方不明なんだ」
「えぇ行方不明!?大変じゃないですか」
「もし見かけたら教えてくれ」
「わかりました!」
「でも義勇さん、任務の伝達はどうするんですか」
「そこは心配いらない 代わりの鎹鴉がいるからな」
「見つけたら真っ先に伝えますね!」
「あぁ助かる」
俺は任務に行くため二人に別れを告げた。
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作者名:御前葵 | 作成日時:2019年12月14日 18時