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たまたま通りかかった教室。
がやがやと複数の男子が話しているのがわかった。
「お前、マネージャーのことどう思うよ？」
「え、なに急に」
馴染みのある声。
��マネージャー��という単語にイヤに心臓が音をたてた。
知らぬ間に足が止まり聞き耳を立ててしまう。
…縁下くん、？
「成田と田中はどう思ってんの？」
「やっぱり潔子さんは女神だな！！！」
「田中、お前安定すぎな」
田中くんの安定の潔子さんの扱いに皆が笑う。
だけど、私としては心臓が止まるかと思うほどの質問だった。
パッとクラスプレートをみたら4組だったので、おおかた4組の男子だと思うが田中くんがいるのは謎だ。
「まぁ、田中の言うことは全然わかるけどなぁ〜」
「そういえば、1年生で可愛い子入ってきたんだろ？」
その子はどうなの？、と続けて質問。
仁花ちゃんのことだ。
そろそろ私も言われるのだろうかと心臓が暴れ出す。
「天然だけどいい子だと思うよ」
「確かに天然だな。たまに言ってる シャチっ！とか可愛い」
「確かにいい子」
縁下くんの言葉にバレー部が反応する。
それに対して4組の男子は おぉ、となぜか盛り上がった。
「��シャチっ！��ってなにそれ可愛い」と共感までしている。
確かに私も同意だ。
極度の緊張によるものだと思うけれど可愛い。
その一言でしかない。
「あー、…あの人は？同期の城田さん」
順番だと分かっていても動揺により肩が跳ねた。
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作者名：maru | 作成日時：2017年9月18日 9時
