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「久しぶりに外出たけどやっぱりここは賑わってるなー」
「そうですね……ぁっ、」
前からやってくる人の肩にぶつかってしまい、私はよろけてしまう。本来は主人を守らなきゃ行けない存在なのに恥ずかしい…。
「1人じゃまともに歩けねぇのかよ………ったく、手貸して?」
「あっ、はい」
ばぁう様の意図が分からず私は手を差し出す。その手をばぁう様は絡めて、自分の方へと引き寄せた。
「ああの、ばぁう様!」
「しー、お前声でかいよ」
「ご、ごめんなさい。……あの、手」
「ん?手繋いでいれば離れられないと思うからいいと思ったんだけど。何、お前嫌なの」
「そんなわけ……嬉しいです」
「そっか」
手なんて繋いだとはいつぶりだろうか。奴_隷でいた時期が長すぎて忘れてしまった。
「そういえばお前、欲しいものとか無いの?」
「欲しいもの?」
「そう、欲しいもの」
欲しいものか…。ばぁう様に貰うものならなんでも嬉しいんだけどどうしよう…。
ばぁう様は私が困ってるのを察してくれたのか私の手を引っ張り歩き出した。
「良い店知ってるからそこに行くぞ」
「……はい!」
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作者名:なゆた | 作成日時:2023年3月4日 21時