8話です。 ページ10
「1本切ってくよー！！！」
「「「はいっ！！」」」
今、北川第一中は絶体絶命。
4セット目の前半戦。
「桃花ちゃんレシーブ！！！」
パンッ。
ボールはコートの外側に弾かれた。
桃花ちゃんが、申し訳なさそうな顔つきをしている。
「ドンマイドンマイ！！次の切ろう！！」
また、レシーブミス。このセットだけで5本、ミスっている。
こうなった原因は、華蓮ちゃんが怪我をしたことだ。
事件が起きたのは2セット目の終盤。
北川第一の壁、179.7cmのミドルブロッカー、大沢華蓮ちゃんが捻挫をした。
白鳥沢のスパイクをブロックしたとき、ボールの威力が強く、ブロックに失敗した。
幸い、リベロのうみちゃんがいたおかげでそのボールは落ちなかった。
だけど、思い切り手首をひねっていた華蓮ちゃんは、
やむを得ず医務室へ。
そしたら、試合には出られないと言われたらしい。
その代わりとして、ミドルブロッカーの山口桃花ちゃんがコートに入った。
そして今は4セット目。
また、向こうのサーブ。
「レシーブ！！
クロス締めて！！！」
ピーッ！！
白鳥沢の4番のサーブ。
『ナイッッサアッッッ！！』
クロス…。
パンッ！！
桃花ちゃんのところに来たサーブを…
切った！！！
「桃花ナイスレシーブ！！」
次は私のところに。
「セッター！！Aさんっ！」
桃花ちゃんが切ってくれたボールを、繋ぐ。
ボールに触れる前に、頭をフル回転させる。
4セット目、私は柚ちゃんにしか、チャンスボールを上げていない。
白鳥沢をチラッと見ると、柚ちゃんをマークしてる…。
よし。
ここぞ、と言うところで決めてくれる…
七海ちゃん！！！
パンッ！！！！！！
後衛にいた七海ちゃんが打った。
当然、柚ちゃんをマークしていた白鳥沢は、
七海ちゃんのバックアタックに対応出来なかった。
「七海ちゃんナイスキィィ！！」
『ナイスキィィ七海さん！！』
応援の声が大きくなる。
ようやく、流れを持ってきた。
けれど、華蓮ちゃんの抜けたチームは、少しだけ。
少しだけだけど、異変を感じる。
何となく、空気が違う。
それに伴って、私も異変を、自分自身に感じる。
3セット目の終盤から、
左手が痛む。
(左手が疼いている。)
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志夜(プロフ) - トワイライトさん» ありがとうございます！恐らくスガさんオチです。更新頑張ります(^o^)/ (2016年4月16日 17時) (
レス) id: 2d244dd09c (このIDを非表示/違反報告)
トワイライト - 菅さんオチはサイコー(人´∀`)♪これからも、更新がんば(*ゝω･*) (2016年4月15日 23時) (レス) id: 615f2327e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志夜@ci-el x他1人 | 作成日時：2016年2月3日 4時
