42 圧死 ページ1
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これまでの人生では経験がなく、例え用のない、痛み。ぐらりと目の前がぶれ、体が地面に叩きつけられた衝撃。歪んでいく視界で、飛びそうになる意識で聞こえた、悲鳴。「何やってるんだ!!!!」「救急車!!!!」
「女の子が!!!!」
バラバラと散らばるガラス。
赤が広がる。ううん。血か。
⋯⋯あぁ、重い。
知っていた筈だ。
人の好意は途轍もなく重いって事。
“好意”がずしりとわたしの上にのしかかる。
のしかかって、のしかかって、重たくて、重くて、重くて。
『愛』で。
わたしは圧死させられる。
「ゆ⋯⋯んぎ⋯⋯さん⋯⋯⋯⋯⋯」
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苺あめ(プロフ) - 毎回楽しみでした。彼女とユンギの出会いが気になりました。一度無くした信頼はなかなか取り戻せないですよね。でも『続く』ってなってたので、また物語が始まるのを期待してます。 (2月7日 11時) (レス) @page20 id: 3780d68ff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろい | 作成日時:2024年1月19日 22時