【掲載再開！】白布が溺愛する後輩クン【男主】2 (ページ2)

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タイトル48 ページ2

レギュラーメンバーと夕食に行く準備中、俺は全国5強のLINEに、今日の勝敗を送信した。

春高予選の連絡も取り合ってたし、自分の中で整理をつける意味も込めて送ったら秒で既読ついた。誰…こわッ

iPhoneの画面を閉じて無意識に深いため息を吐くと、工から「大丈夫か？」と声を掛けられる

郡『負けたって実感湧いたらぽっかり穴が空いたみたいでさ。負けるなんて、思ってなかったから。』
目線を変えずに『…本当にな』と工が静かに悔しさを含んだ声質で返答した。

そうして珍しく会話もなく飲食店へ向かっていると、俺のジャージのポケットがブーッと鳴る

郡『工悪い。先行ってて』
スマホをチラつかせると、五色は「気をつけてこいよ？」とそのまま歩いて行った

郡『久しぶり…元也くん』

古『ライン見たよ。Aと牛島さんを倒すなんて、強かったんだな相手』

郡『…っうん。強かったよ。』
何故か緊張が逸れたようにまた涙が流れた

試合終了直後からテレビのインタビューにも答えていたが、
「怪我してなければ負けてなかったんですか？」
なんて心ない質問もされたりして大分メンタルきてたからか涙が溢れて止まらなくなった

古『A達が全国来ないなんて、俺もびっくりしたけど、最後までどうなるかなんて誰にも分からないもんな。』
古森くんの優しい声色が沁みる

郡『元也くんから電話が来るなんて、びっくりした』
笑いまじりで俺が言うと元也くんはきっぱりと答えた

古『だってこういう時Aって1人で抱え込むだろ？人一倍周りの事考えてるし、絶対今の白鳥沢のメンバーで全国行く！っていう意識が強かったから尚更凹んでないかなってさ』

郡『…さすが高校No.1リベロ様。』
俺が冗談まじりで言うと、ゲラゲラ笑って後はいつもの調子で雑談して、電話を終えてまた歩き出す。

これ普通に遅刻だよな。
足早ならメンバーの待つ飲食店へ向かう。