タイトル25 ページ24
郡『ありがとうございました！！』
俺がそういうと
白『…たかがボール上げただけだろ。』
そんな風に白布さんは言ってるが、実際は全然違う
トスを上げる度、的確なアドバイスをくれた
小学校のクラブチームでS経験はあるが、それ以来全く練習していない
もはや感覚のみで練習していた俺にはとても助かったし、純粋に嬉しかった
郡『本当にとても助かりました』
そういう言って頭を下げると白布さんは後ろを向いて帰り仕度を始めた。
白『…早く帰るぞ』
『はい！』俺はそう言って白布さんの後を追った
俺達は他愛もない話をしながら
帰路についた
ーーーーーーーー
白布side
俺は今日練習が早めに終わったので
せっかくだからもう帰るか、と
夜道を2人で歩いていると
白『…太一ごめん体育館にタオル置いてきた』
鞄の中を探しても、タオルがないことに気づいた
川『へー珍しいな。じゃ、先帰ってるわ』
そう言う太一に俺は『ごめん』と言ってから
今歩いてきた道を戻っていく
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体育館に着くと
誰かがボールをバウンドさせる音が聞こえる
今日は全員上がったと思ったのだが…
そう思いながら体育館を覗くと
そこにはAが1人でトス練をしていた
…パス出す奴いないトス練とか無理あるだろ
頭の中でそんな事を考えていたら
身体が先に動いていた
白『おい』
俺がそう言うとAは、飛び上がるほど驚いた
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あれから俺はAにパスを上げながら
少し練習を見てやった
……初心者って訳じゃないんだな
的確に全てのクイックに対応していた
それでもアタックゾーンから飛んで空中でセットアップするのは、難しそうだった
なんで、こんな練習しているんだ…？
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郡『ありがとうございました！』
Aが俺に言った
俺は『パス上げただけだろ』って少し冷たく返すと
そんな事ない、とても助かった
そう言ってまたお礼を言い、頭を下げた
顔を上げたAの笑顔は練習のせいか火照っていて少しドキッとして目を逸らした
白『早く帰るぞ』
俺がそう言うとAは、『はい！』と言ってこっちへ向かって来た
さっきの川西との帰り道ーーーーー
川『お前、Aの事随分気に入ってるんだな』
ケータイを見ながら太一が俺に言った
白『……ああ』
俺がそう返すと、太一は少し驚いて
川『…珍しいこともあるんだな』
そう言ってまたケータイを弄った
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すみぃ(プロフ) - 連載楽しみにしておりました！また最初から楽しませていただきます！！ (2022年1月11日 14時) (
レス) @page1 id: f77c46eafb (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - コクマ様、遅くなり申し訳ございません。〈こおり〉と読みます。 (2021年6月12日 9時) (レス) id: a2d198dce3 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - 主人公の 郡ってなんで読むんですか？ (2020年4月17日 23時) (レス) id: 08ac2e6bf8 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - roia様、ご指摘ありがとうございます！他にも多方面から修正依頼が来ているので、できるだけ早く対処したいと思います。申し訳ございません。これからもご愛読頂ければ幸いです。 (2020年4月6日 19時) (レス) id: 555e6baa9c (このIDを非表示/違反報告)
roia(プロフ) - バレーボールを床につく動作なのであれば「バウンドさせる」などの方が良いかと思われます。長文すみません… (2020年4月6日 15時) (レス) id: 45f2a26062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ | 作成日時：2018年8月17日 18時
