仲良くなる方法 #26 ページ27
「って訳でベルキアさんが真昼くんに捕まっちゃって」
そんな一連の話をAからされて俺は暗い顔のまま聞く。
……真昼。
なんで、お前が拾っちまったんだ。
怠惰の、
「真昼……まだ…止められたのに…」
ボソッと俺が呟けば、Aは「そうだね」といった顔で俺を見ていた。
そう、そうなんだ。
まだ、止められた。
「……ははっ……」
自嘲気味に一つ、乾いた笑みを零す。
真昼が猫を拾ったことを信じたくなくて、俺は部屋に閉じこもったし。
言い訳をして仕舞えば椿さんの命令がないから部屋に閉じこもった。
どちらにせよ、彼を止める行為を俺は出来なかったんだ。
「「友達」……か……」
なぁ、真昼。
俺とお前は本当に「友達」だったと思うか？
おまえの記憶に、俺はいる？
昔から、俺はおまえの隣にいた？
─── 幼馴染なんて、嘘なんだよ。
「桜哉くん…!!」
「え……何…」
勢いよく俺の方を見て俺の名前を呼んできたAに驚いて、俺は唖然としながら答える。
「私と、お友達になってください!!」
は？
「は……？今？こんな時に何言って…」
どちらかと言えば今は静かにしていて欲しい。
最近大人しかったから、すっかり友達志願を辞めたのかと思っていたけど辞めてなかったのか。
「私はもう、貴方と同じ吸血鬼です。
私は、貴方に嘘を吐かない…貴方も、私に嘘を吐けない…
吸血鬼同士の…友達になりましょう？」
─── 吸血鬼同士の…友、達…？
Aはもう俺と同じ吸血鬼。
Aは俺に嘘を吐かない…？
元人間なだけあって、嫌な性格だ。
それは本当なのかと信じられない。
純粋な目をしているのに、俺は疑ってしまう。
俺が、Aに嘘を吐けない…？
吐けないってなんだ。
何でそんな確信をして言う？
本当…人間って…。
「…めんどくせぇ」
俺はそう一つ呟いて、目を瞑った。
……でも。
まァ。
「友達になってやらんことも…ない……」
目をそらしながら俺はそういった。
Aは驚いたのか、「えぇ?!」と声を上げた。
そんな声を上げられると流石に心外だ。
「なんだよ…。そんな驚くか…。
友達になりたいのに…そんな深い理由っているもんなの…？……単純に、お前なら別に友達になってもいいかなって
思っただけだ…」
そっぽを向いたままそう言う。
特に深い意味はなく、普通になってみたかっただけだ。
──── 吸血鬼同士の友達、ってのに。
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桜餅@桜哉をめちゃくそ愛してる - あぁぁぁぁぁぁ…桜哉可愛いいいいい！！！！流石ツンデレちゃんンンンんん (2020年3月4日 20時) (
レス) id: 0af24d18db (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル - 桜哉くっそかわかぁぁぁぁぁ！！！ 面白いです！ 更新頑張って下さい！ (2018年7月14日 21時) (レス) id: d451026c32 (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ猫系女子(プロフ) - やっべ桜哉撫でまわし隊（（面白いです頑張って下さい (2017年2月13日 21時) (レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
中島比奈@くにみん(プロフ) - 桜哉可愛いですね〜展開が楽しみです！無理をしない程度に頑張ってください！！ (2016年9月27日 17時) (レス) id: 4ebc823847 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - ★喰牙★さん» 返信遅くなってすみません！チェックしてくださりありがとうございます、嬉しい限りです！亀更新ですが更新頑張ります！ (2016年9月24日 0時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月宮 空松 | 作成日時：2016年9月17日 19時
