仲良くなる方法 #25 ページ26
「って訳でベルキアさんが真昼くんに捕まっちゃって」
桜哉くんに先程あった出来事を洗いざらいに吐く。
彼は全ての話を聞いた後、「はぁ……」と溜息を吐いた。
「真昼……まだ…止められたのに…」
そうだね。
彼が契約をしたのはついさっき…
頑張れば止められたかも。
─── SERVAMP。
下僕の吸血鬼…
七つの大罪を司る真祖が居る……
それしか情報は知らないけれども、これで真昼くんは私たちの敵になったことは明らかだった。
「……ははっ……」
彼は自嘲気味に笑ってから目線を逸らした。
「「友達」……か……」
そう呟いては、彼は暗い顔をする。
─── 「桜哉くん…!!」
「え……何…」
「私と、お友達になってください!!」
「は……？今？こんな時に何言って…」
困惑する彼に、一つ「かわいいなぁ」なんて感情を覚えながらニコリと微笑む。
「私はもう、貴方と同じ吸血鬼です。
私は、貴方に嘘を吐かない…貴方も、私に嘘を吐けない…
吸血鬼同士の…友達になりましょう？」
そう言って握手を求めるように手を出す。
彼とは友達になった。
本日、自己紹介の時に。
でもそれは、城田真昼がいたからで…
彼とは「本当の」友達にはなっていない。
「…めんどくせぇ」
彼は一つ呟いて、目を瞑った。
私が「ダメかぁ…」とシュンとし始めた矢先。
彼は「でも」と呟いた。
─── 「友達になってやらんことも…ない……」
目をそらしながらそう言った彼は、少し頬が赤かった。
私は驚いて、つい「えぇ?!」と声を上げてしまう。
一体、どんな風の吹き回しなのだろう?!
「なんだよ…。そんな驚くか…。
友達になりたいのに…そんな深い理由っているもんなの…？」
頭をぽりぽりとかいて小声で呟いた彼の頬は相変わらず少し赤い。
私は少し首を傾げる。
意味……？
「……単純に、お前なら別に友達になってもいいかなって
思っただけだ…」
彼はそう言ってそっぽを向いてしまった。
実にその姿が可愛らしい。
しかし元人間なのでそりゃぁ性格が嫌な訳で。
生前嫌がられていたし、少し疑いを持ってしまう。
彼に今、拠り所がないから。
その感情に負けて居るから。
私を一時だけの友達にするのでは……？
彼からの「友達志願」は中々ないことだ。
勿論嬉しい。
嬉しいのだが ───。
「友達」というものに、私は少しの動揺を覚えた。
でも、それでも。
「よろしくお願いしますね!!桜哉くん！」
私は貴方の言葉を信じたい。
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桜餅@桜哉をめちゃくそ愛してる - あぁぁぁぁぁぁ…桜哉可愛いいいいい！！！！流石ツンデレちゃんンンンんん (2020年3月4日 20時) (
レス) id: 0af24d18db (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル - 桜哉くっそかわかぁぁぁぁぁ！！！ 面白いです！ 更新頑張って下さい！ (2018年7月14日 21時) (レス) id: d451026c32 (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ猫系女子(プロフ) - やっべ桜哉撫でまわし隊（（面白いです頑張って下さい (2017年2月13日 21時) (レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
中島比奈@くにみん(プロフ) - 桜哉可愛いですね〜展開が楽しみです！無理をしない程度に頑張ってください！！ (2016年9月27日 17時) (レス) id: 4ebc823847 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - ★喰牙★さん» 返信遅くなってすみません！チェックしてくださりありがとうございます、嬉しい限りです！亀更新ですが更新頑張ります！ (2016年9月24日 0時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月宮 空松 | 作成日時：2016年9月17日 19時
