92話:「俺のこと信じてんの？」 ページ46
─── 「知っていたんですか」
私のその言葉に、目の前にいた御国さんは少し目を見開いて行動を止めてから「あのさぁ」とため息を吐いた。
「君ってたまに重要な主旨を言わないよね。
帰ってきて早々何？
なんの話？」
「傲慢のことです。
温泉宿の跡取り息子、千駄ヶ谷 鉄。
それと真昼と私に接触させるために、まさか今日の夏祭りに促したんじゃ…」
そこまで私が言うと御国さんはまたまたため息を吐いた。
「…はぁ…。あのね？俺超能力者じゃないの。確かに、傲慢が居るとこは知っていたけれど、君が傲慢と関わるのなんて知り得ないことでしょ。」
…御国さんは、
どこまでが本当でどこまでが嘘なのかわからないように語る。
だから、本当にどこまでがこの人は知っていて本当の情報なのか、理解しかねる。
「Aはさ、」
「え？」
──── 「俺のこと、信じてんの？」
唐突のA呼びと、
真剣な声のトーンと顔。
それで居て私を見てくるその瞳はどこか曇って見えて、私に投げかけたその質問は御国さんそのものの本心から聞いているように思えた。
それに対して、私は驚く。
「……信じてない…こともない、ですよ？」
曖昧な答えでそう返す。
御国さんは目を伏せてから「そっか」と言って息を吐いた。
「ひとつ教えてあげる」
「君が思ってる俺より、本来の俺は…」
──── 「ずっと残虐だよ？」
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枯凪 - とっても面白いです！更新楽しみにしてますね！ (2016年10月13日 13時) (
レス) id: bf8993edc1 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - 詠斗さん» ありがとうございます！応援も嬉しいです！更新頑張りますっ！ (2016年10月4日 21時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - 優さん» 更新頑張りますっ!! (2016年10月4日 21時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - 猫耳さん» ありがとうございます！更新は本当に浮かび次第ほいほいほいっと書いてぽちっ☆になってるので更新量が激しいですが頑張ります！ (2016年10月4日 21時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - ロウレスちゃんでーーす！！さん» ありがとうございます！相変わらずの大量更新か亀更新ですが頑張ります！ (2016年10月4日 21時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月宮 空松 | 作成日時：2016年10月1日 13時
