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71話:苦手意識の変人骨董屋を驚かせるのって楽しいかも ページ25

「君は何のためにこの世界へ来たの?
俺にも教えてよ。
──── 君が記憶を消さない理由」


私が、記憶を消さない理由…。


「……覚えていたいからです。
SERVAMPと言う存在を。
あなた方のSERVAMPと主人のその関係性を。
私は、SERVAMPについてもっと知りたい」


「やめろ…と言ったら?」


「……やめませんっ」



この骨董屋はズルい。
威圧をかけてくるから怖い。
だから本当に…苦手。



SERVAMP(俺たち)のことを知って何をする?」


「何……?」


「君は何をしたくてここに来た。知った後はどうする?単に覚えているだけ?
はははっ!見学者は必要ない。
それだけの目的なら俺は今ここで。
─── 君の中にあったSERVAMPの知識を全て消すよ」



ぞくっ…。


確かに骨董屋の言う通りだ…。
私は知った後どうする?
どうしたい?

覚えてて何になる?
何がしたくてここにいる?
知りたいだけ?それで知った後は?


あぁ、だから…覚悟(・・)…。




私は……
私は…………。




──── 「SERVAMPを知って…」


「誰かの役に立ちたいです…だからっ」


「私は私なりで全てを知って事を運びたい。」


「私の覚悟は、真昼のような「誰かを守る」覚悟じゃない。
「全てを受け入れる」覚悟…」


「私は何が来てもあなた方SERVAMPと主人を受け入れます」




そう、しっかりとした口調で答える。
迷いはない。今のところは。


骨董屋は少しだけ驚いた顔をしてから帽子を深く被り直した。



─── 「一人の勇敢なアリスよ
何故そこまでして巣穴に帰らないのだ」


「……冒険をする方が、楽しいじゃないっ?」


骨董屋にノって私は答えた。
それに対してまた、骨董屋は驚いた顔を少しする。


アレ、おお。
なんか優越感。




「………っはははっ!!
良いよ…。試したり煽ったりするようなことしてごめんね。
記憶は消さないよ、君の選んだ道なんだから進めば良い。」


「…はい」



「……ふぅ…。
──── 有栖院 御国」


「えっ?」


「それが俺の名前だよ」


「……え?」




─── 「えええええぇぇぇぇっ?!!?」

72話:確かに似ていた、弟の真似。→←70話:変人骨董屋は苦手です



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作品ジャンル:アニメ
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枯凪 - とっても面白いです!更新楽しみにしてますね! (2016年10月13日 13時) (レス) id: bf8993edc1 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - 詠斗さん» ありがとうございます!応援も嬉しいです!更新頑張りますっ! (2016年10月4日 21時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - 優さん» 更新頑張りますっ!! (2016年10月4日 21時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - 猫耳さん» ありがとうございます!更新は本当に浮かび次第ほいほいほいっと書いてぽちっ☆になってるので更新量が激しいですが頑張ります! (2016年10月4日 21時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - ロウレスちゃんでーーす!!さん» ありがとうございます!相変わらずの大量更新か亀更新ですが頑張ります! (2016年10月4日 21時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月宮 空松 | 作成日時:2016年10月1日 13時

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