57話:敵なら友達でも容赦はしないんだよ ページ11
──── 「真昼とAが俺のことまだ友達って言ってくれるのなら。
──── 俺とお前は友達になれたのかな?
ほんの少し…何かが違っていたら…
真昼とAはさ、お前と俺に…殺し合いなんて望んでたのかなあ…?」
完全に負けた。
御園はレタスくん…おっと。
綿貫 桜哉の言葉を完全に聞いて取り込まれた。
だからね、案の定 ───。
バシャッ…
そんな音を立てて、御園とリリイとの鎖が切れた。
……うん。
これはヤバイかなぁ…。
想定内のような、想定外のような。
色々とハチャメチャで頭が痛くなりそうだなぁ。
取り敢えず、電話でもしておくか…。
【はい、もしもし〜?】
「あ。やっほー。久しぶり〜?相変わらず気怠い声だね〜」
【え。あ…。どうもっす…どうしたんすか…急に…。え、あれっ?俺の電話番号なんで知って…】
「あっはは!俺をあんま舐めないでねー?
それよりちょっと頼まれてよ。
君のところのお坊ちゃんが大変なんだ。
…10分で地図送ったところに来てね♪
よろしくー」
一方的にそう言って電話を切り、地図を写メして転送する。
全く、有栖院家のことなら俺はなんでも知ってるのに酷いなぁ。
そう言って目線を下にする。
……って?
「…あ」
「…余計なことじゃない!余計なことなんかじゃないよ…!!」
……電話そんな長かったかなー。
なんで御園血を流してるわけ〜?
真昼くんなんか凄い叫んでるし。
「なんでなんだよ、桜哉っ…」
「真昼にはわかんねぇよ。俺がずっとどんな気持ちでいたのかなんて。
…みんなで楽しく遊んだ帰り道、
喉が渇いて仕方ないんだ…。
楽しければ楽しいほど渇いて渇いて殺したくなる。
そんなとき…椿さんたちに会うと安心するんだ…
俺が悪いんじゃない。
他人を傷つけないと生きられない生き物なんだ。……だから。
─── 傷つけるのは仕方ない…」
「傷つ」
「傷つけるのが仕方がないなんて、そんなのあるわけないよっ!!!」
「……バカ」
俺はボソリと呟いて真昼くんの言葉を遮った双葉Aを見る。
あそこで普通君が出る?
敵にそんな言葉を述べて…。
敵の
─── あり得ないんだよ?
「A……」
ほら、言わんこっちゃない。
君の動きを封じられた。
【アリス】にしてもやんちゃしすぎよ?
Aちゃん ────。
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枯凪 - とっても面白いです!更新楽しみにしてますね! (2016年10月13日 13時) (レス) id: bf8993edc1 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - 詠斗さん» ありがとうございます!応援も嬉しいです!更新頑張りますっ! (2016年10月4日 21時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - 優さん» 更新頑張りますっ!! (2016年10月4日 21時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - 猫耳さん» ありがとうございます!更新は本当に浮かび次第ほいほいほいっと書いてぽちっ☆になってるので更新量が激しいですが頑張ります! (2016年10月4日 21時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - ロウレスちゃんでーーす!!さん» ありがとうございます!相変わらずの大量更新か亀更新ですが頑張ります! (2016年10月4日 21時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月宮 空松 | 作成日時:2016年10月1日 13時