42話:大きい家 ページ43
───── ……真昼？
唐突の休日の着信相手に驚き、私は携帯を手に取る。
今更だが、真昼とは入学式当日から仲良くなった男友達……なのだが、メールも電話も何故か滅多にしない。
なんで？？と聞かれて簡単に答えるなら、電子機器でのやり取りは豊富ではない謎の壁があった。
受話器を受け取るボタンをポチりと押して、携帯を耳にあてる。
「もしもし？」
【もしもしA？急にごめん。ちょっと今日ヒマ？】
「え…うん。バイトも今日はないし暇してるけど」
──── 今日はない。
と言うよりかは、私が無理矢理店長の話も聞かずに休む電話を入れたのだ。
流石の私にも色々ありすぎて整理をする時間が欲しい。
だから一方的で個人的なのだが、休ませてもらった。
店長は焦っていたけど。
まぁ何とかOKを貰えた。
【本当?!よかった〜…あのさ、ちょっと来て欲しいところあるんだけど…良いかな？】
「来て欲しいところ？…いいけど、何処？」
【えっと、地図転送するからそれでお願い！】
「あ、うん」
─── などと会話をして電話は確かに切ったけれども。
ちゃんと地図がその後メールで届いて
「？」マークを浮かべながら一生懸命ここまで辿り着きましたけども。
──── でかくね?!!?!
なに、この敷地、家？
お偉いところ?!
何で真昼がここに呼んで、何で私なんかが?!
そう思っていると、不意に門が開いて誰か出てきた。
「あー…。双葉Aさん？」
後ろの首筋に手を当てて、気怠気そうに聞いてきたその人。
私は「はい」と少し間を置いてから返事をする。
やべぇ、常に礼儀皆無の私にはここに踏み入れる権利はございませんので
帰らせてください。いやもうマジ全力で。
「どーぞ、こっちっすわ」
そう言ってその人に手を握られ、私は帰ることはできなくなった。
──── うわぁぁぁぁ!!
真昼ッ!!!
何で私なのおおおおおぉっ?!!?
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令和おばさん - って言ってましたね、失礼しました (2019年7月5日 8時) (
レス) id: e35bf259f9 (このIDを非表示/違反報告)
令和おばさん - 突然失礼します！八方美人とは、誰にでも良い顔をするような人のことを言うのであまり良い意味ではありませんよ.....！ (2019年7月2日 19時) (レス) id: e35bf259f9 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - きな粉もちさん» いえいえ。33話ですね、畏まりました。一人からでも意見がもらえるのは嬉しいことです。寧ろありがとうございます。こちらとしてもそういった声を頂いて見やすく改善していきたいので自分を責めないでください。貴重なご意見本当にありがとうございます (2017年1月26日 17時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 33、あたりでしょうか。ですが本当に一人の意見なので聞き入れてもらわなくて大丈夫ですよ？何も考えずにコメントしたことを深く反省しております。申し訳ございません。 (2017年1月26日 13時) (レス) id: 6d39800d09 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - きな粉もちさん» 連続ですみません。因みに、何話あたりの挿絵から見にくくなっているでしょうか…？ (2017年1月25日 22時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月宮 空松 | 作成日時：2016年9月25日 19時
