35話:自称しがない骨董屋 ページ36
──── 「吸血鬼?!」
その驚きの言葉に、ジェジェと呼ばれる紙袋と変人はピタリと動きを止めた。
え、何。
「…俺の躊躇いもない殺し方に驚かないところとか見てて思ったけどさ。君、吸血鬼のこと知ってるの？」
変人さんが聞いてきた。
さっきまでのヘラヘラテンションとかじゃなく、逆に怖いくらいの真剣さで。
と言うか、やっぱあのナンパ野郎死んだのか。
「え……、えと…まぁ」
「さっき砂のようなものって言ってたけど…アレが見えたの？」
「え……見える、でしょ…？普通に……」
私が困惑気味に尋ねると「あはは」と笑われ、真相を隠された。
ジェジェはそんな会話に興味がないのか、御構い無しに再び変人に発砲し始めるが、変人はすべて避けている。
変人強ぇ。
「ジェジェってば短気は嫌われるよ〜〜？♡」
「血を……飲ませる……約束…だったろ…」
「え〜？ボソボソ喋られても何言ってるのか聞こえなぁーいなー？♡」
うわぁ。
変人クソいい性格してやがる。
ジェジェってヤツ苦労するなぁ。
つか。
「私の質問に答えろよ！」
「…ほらジェジェ。お遊びは終わりだ。お嬢さんの質問にお答えしなくちゃね？」
変人は全ての発砲を避けきった後に帽子を深く被り直してそう言い、瞳にジェジェを捉えた。
ジェジェはしばらく無言になったが不服ながらに渋々銃を降ろしてくれた。
──── 「初めまして美人ちゃん。
俺は旅行が趣味のしがない骨董屋でっす☆」
─── 「………はい？」
36話:ただの人間、一般人。→←34話:Hello、新たな吸血鬼
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令和おばさん - って言ってましたね、失礼しました (2019年7月5日 8時) (
レス) id: e35bf259f9 (このIDを非表示/違反報告)
令和おばさん - 突然失礼します！八方美人とは、誰にでも良い顔をするような人のことを言うのであまり良い意味ではありませんよ.....！ (2019年7月2日 19時) (レス) id: e35bf259f9 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - きな粉もちさん» いえいえ。33話ですね、畏まりました。一人からでも意見がもらえるのは嬉しいことです。寧ろありがとうございます。こちらとしてもそういった声を頂いて見やすく改善していきたいので自分を責めないでください。貴重なご意見本当にありがとうございます (2017年1月26日 17時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 33、あたりでしょうか。ですが本当に一人の意見なので聞き入れてもらわなくて大丈夫ですよ？何も考えずにコメントしたことを深く反省しております。申し訳ございません。 (2017年1月26日 13時) (レス) id: 6d39800d09 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - きな粉もちさん» 連続ですみません。因みに、何話あたりの挿絵から見にくくなっているでしょうか…？ (2017年1月25日 22時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月宮 空松 | 作成日時：2016年9月25日 19時
