30話:真の変人とはそやつだったか。 ページ31
──── 【すっかり遅くなっちゃったね】
【今日はもう話は終わりにして…またいつか、僕たちのことを聞かせてあげよう。桜哉のことを友達と言ってくれてありがとうね。これからも仲良くしてやって欲しいなぁ】
椿さんのその言葉を思い出し、
考えながら、私は家へと帰る道を歩く。
案外、椿さんに連れて行かれたホテルは私の家とは近く、歩いて数十分の距離であった。
ふと、私は立ち止まりいくつかの紙切れを見る。
何故か私の手には彼らのメアドと電話番号が書かれた紙であった。
要するに、私は彼らと少しだけでも関わっていて良いと、そういうことになるが、
本当に良いのだろうか ───。
「あぁ〜〜もうっ！どこ行ったの〜?!」
唐突に目の前でそんな声が聞こえ、ふと視線をそちらへやる。
…変な帽子。
重そうなリュック。
おしゃれな服だけども、
手には女の子の人形。
見た目、成人。
──── あ、これ。
危ない人だ。
「え？なぁに。アベル〜？【帽子がなくて恥ずかしいよ】…って？アベルは帽子がなくても可愛いけど、恥ずかしがり屋さんだもんね〜」
………。
帽子……って。
紙を自身のポケットにしまい、代わりにもう片方から先ほど何故か道端で拾った小さい帽子を取り出す。
もう一度彼の持って居る手を見てみれば、あの人形に似合いそうな帽子で、サイズもピッタリそうだった。
その帽子は落し物かと思い、流石に補導時間ギリギリなので明日の朝にでも交番に届けてやろうとしたら……これか。
一応、確認だけでも取ったほうがいいかな……。
─── え、私あの変人に話しかけるの……？
そう考えると何故かとても気が引けた。
31話:変人と喋ってしまった→←29話:それでも彼は笑っていた
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令和おばさん - って言ってましたね、失礼しました (2019年7月5日 8時) (
レス) id: e35bf259f9 (このIDを非表示/違反報告)
令和おばさん - 突然失礼します！八方美人とは、誰にでも良い顔をするような人のことを言うのであまり良い意味ではありませんよ.....！ (2019年7月2日 19時) (レス) id: e35bf259f9 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - きな粉もちさん» いえいえ。33話ですね、畏まりました。一人からでも意見がもらえるのは嬉しいことです。寧ろありがとうございます。こちらとしてもそういった声を頂いて見やすく改善していきたいので自分を責めないでください。貴重なご意見本当にありがとうございます (2017年1月26日 17時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 33、あたりでしょうか。ですが本当に一人の意見なので聞き入れてもらわなくて大丈夫ですよ？何も考えずにコメントしたことを深く反省しております。申し訳ございません。 (2017年1月26日 13時) (レス) id: 6d39800d09 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 空松(プロフ) - きな粉もちさん» 連続ですみません。因みに、何話あたりの挿絵から見にくくなっているでしょうか…？ (2017年1月25日 22時) (レス) id: 968c8c0988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月宮 空松 | 作成日時：2016年9月25日 19時
