親子揃って降谷零を好きな件について。《 third 》

Episode 103 ページ4

まって今、「姉さん」って言った?

『待って待って!!
えっと…ウォッカさん?でしたっけ?』
(わからないふりしておかないとめんどくさいと…)

「へいｯ!! 何ですかぃ?姉さん!!」
『いや、ですからその姉さんってなんですか!?』
「? 姉さんはアニキの女なんですよね?だから、姉さんっす!!」
『女……?アニキって……(やばい、そういえばわからないってことになってるから迂闊に名前呼ばないし、てゆうか名前すら聞いてないし、私も言ってない気がする。つかそもそも名前も言い合ってないのにカレカノって何?)
いや、ウォッカさん?そもそも私、あの人の名前すら知らないし、あの人も私の名前知らないと思うんですけど、てゆーか、私前に一度危ないところを助けてもらっただけで今回この面識、まだ2回目なんですけど……』

「あ、アニキはジンって言いやす!!!」
『あ、はい。ジンさんですね。
私の名前は……って違う!!そうじゃなくてですね!彼女ってなんですか!?』

ちなみにジンさんは先に駐車場に行ってしまったので、今はウォッカさんと一緒にエレベーターに乗ってるよ

え？息子を1人、ジンさんに預けて大丈夫なのか?殺されないか?って?

いや、多分大丈夫だと思う。
だってあの人、黒の組織なのに、おもちゃ屋さんに行って息子のためにパトカーのおもちゃ買ってくる人だよ?

私、ジンさんに初めて安心感抱いたかもしれない。

「え、そうなんですかぃ?でも、さっき"あいつは俺のだ"ってアニキが……」

そう言い続ける前に、エレベーターがﾁﾝｯ!と地下に着いた知らせを告げてくれた

静かに開かれたエレベーターの入り口の目の前にはジンさんの姿
「そういうことだ……お前は俺のものなんだよ。」
『…………え………いや………でも……困りま「あ"?」はい、何でもございません。』


(いやいやいや……いやいやいや!!!勘弁してよ!!!!
ジンは好きだよ!?でも私、今零くんと付き合ってるのよ!?え、二股になる?私クソサイテー女じゃん。)

『あ、やっぱりあの…私……付き合ってる人が…………。』
「………誰だ。」
『え、いや………』
「言え。」
『いや……まｯ……「言わねぇと殺 すぞ。」
『言ったとしてもその剣幕だと相手を殺しそうですよーーーｯｯｯｯ!!!!!』

グイグイと迫ってくるジンさんにﾋｨｨｲｲｲｯｯｯｯ!!!!と後退りする私
(どうしよ、どうしよ〜ｯまずいことになってしまった!!!
てゆーか、会ったの一回だけじゃん!!
まさか、付き合うって組織にってことじゃｯ!!)

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