親子揃って降谷零を好きな件について。《 Second 》

Episode 93 ページ44

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零「Aに蓮を迎えに行かせて、すまないな。
俺が預けた立場なのに、」

『大丈夫だよ！まぁ、蓮は多分『パパはどこ？』って始まるかもしれないけど…。

そのかわりまた遊んであげて？』

零「あぁ、これから本当の家族と変わらないんだ。
蓮の事も、本当の息子だと思ってるよ。」


車の運転席でハンドルに片腕を乗せ、助手席に座る私の髪の毛をさらりと一掬いして、スルスルと解かす

(私の心、いつかどろっどろに溶かされちゃいそうだ………。)


夕方近くになった空からは綺麗な夕陽が差し込み、零くんの綺麗な髪をキラキラと星のように光照らしている


『零くん、恋人になった瞬間から私に対して、凄すぎて私の心がもたないよ…ｯ///』

零「凄すぎってなにが凄いんだ？」

『なんていうか…とろーんとした空気みたいな、甘やかすって言うか……』

零「………そんな空気出してるか？俺…」

『ん、うん…。』


「んー。」なんて顎に指を置き、探偵の安室透のような顔をしている

零「今まで、我慢してたからな。
それだけ、お前のことが好きだってことだ。」


『へ！！！？？///』


そんなことを突拍子もなく言われた私は肩をﾋﾞｸｩ!!と揺らし不意打ちに顔を真っ赤にした


『もっ！！もうーー！！///
早く行かなきゃ風見さんが待ってるんでしょう！
早く行って頑張ってきなさい！//

でも、無理はしちゃダメ！ちゃんと寝て、ご飯もちゃんと食べてね！わかった！！？///』


そんなことを早口で述べ、その間わずか5秒
素早く、助手席のドアを開け、外に出て言いたいことだけ言ってバーン！と閉めてやった


運転席の方で零くんが「ｸｯｸｯｸｯ…ｯ///」なんて肩を震わせながら笑っていた


すると、ウィーンと窓が開かれると運転席から助手席の窓を覗き込んでいる彼の姿


零「わかってるよ。
仕事が終わって夕方とかだったらAの家に行っていいか？
蓮とも遊びたいし、君の料理が食べたい」


『……ｯ///
零くんの足元にも及ばない料理ですが、よろしければ…ｯ//
頑張って作るね！』


そう、言いにっこりと微笑む

その瞬間、《カシャ！》なんて音が聞こえる
目をパチクリとまん丸くすると車の中の彼が子供のような悪戯の笑みを浮かべる


零「さっき撮られた仕返しだ。
俺だってお前の写真持っててもいいだろ？」


なんて、見せられた彼の携帯には私の満面の前の姿が写っていた



『ちょ！！だめーー！///変な顔してる！消して〜〜〜！！！』

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