親子揃って降谷零を好きな件について。《 Second 》

Episode 75 ページ26

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住宅街を抜け大通りに出て少し歩くと、《毛利探偵事務所》の看板が目に入ってくる

交差点を渡り、ポアロを横目に見ると中には1週間ぶりに見る金色の髪をした褐色の彼が厨房で働いているのが見えた

ちらりと見ただけだが、目の下の隈がすごかった


(……、、寝たないのね。大丈夫かなぁ。)

探偵事務所の後に寄ろうと思っていたポアロだったが、疲れている彼の姿を見て少し後ろ髪が引かれる、だが、先に挨拶に行かないと、と言う気持ちを抱き、探偵事務所に続く長い階段を息子を抱き抱えながら、登っていった






『きっつ……ｯ。
探偵事務所の階段って高い………ｯ』

(さすがに、お菓子と荷物持ちながら蓮を抱き抱えて階段はきつい………ｯ)

ドクドクと早い心臓を落ち着かせ、私は毛利探偵事務所と書かれたドアをコンコンとノックした

すると、中から「はーい！」と可愛らしい声が聞こえた


ガチャリと開かれた扉の先には蘭ちゃんの姿

蘭「Aさん！蓮くん！こんちには！先日はどうも！」

『こちらこそ！今日は先日お世話になったお礼に来たんですけど、お時間とお仕事は大丈夫ですか？』


蘭「今日は、依頼もないし大丈夫です！どうぞ！」
『ありがとう！お邪魔します！』


蓮は真っ先にコナンくんへと走り彼の胸へと飛び込んでいる
中かから毛利さんが飛んでくるなり、空いてる片手を掴まれギュッと握られた


小「Aさん！いやぁ、お久しぶりです！今日もお美しいですなぁ！」

『あら、ありがとうございます
先日はありがとうございました。今日はそのお礼に…」


ドアの先でそう言われ、中に入ると、そこにはよく知っている男女が目に飛び込んでくる


「なんや？仕事か？」
「蘭ちゃん、仕事だったら私たち下行くで？」

蘭「大丈夫！ありがとう〜！
あ、せっかくだから紹介しますね！
こちら私の友達の服部平次くんと遠山和葉ちゃん。
大阪から来ていて、服部くんは西の名探偵って言われてるの！」

平「よろしゅうな！」
和「よろしくお願いします！」

(服部平次と遠山和葉ぁあぁあぁぁあああ！！！！！！
うわうわ！！ほほほ、本物〜！！！

やっばい！平次と和葉だぁあぁあ！！
カッコいい〜〜！可愛い〜〜！！！いやぁあーーー！)


脳内大暴走。

私はにっこり『よろしくね、服部くん、和葉ちゃん』と微笑んだ

(少しでも口角を緩めると、にやけちゃいそう…)




　
　

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