Episode 70 ページ21
安「試作品なので、ぜひ感想をお聞きしたくて」
にっこり微笑んでそう言ってきた安室さん
はい、天使。
『え、いいんですか?これもはや美味しそうすぎて食べなくても試作品じゃなくていいと思うんですけど…』
安「いえ、やっぱりケーキというのは甘い物ですが、たまには甘めを控えめにしようと思いまして、自分で味見してもいまひとつわからないんです。なのでお願いしてもいいですか?」
『そうゆうことでしたら…で、でも!ちゃんとお代は払いますから!
じゃ、じゃあいただきます!』
手をパチンと合わせてから、隣に並べられているフォークに手を伸ばし、少しトロッとしたクリームと一緒に中のスポンジとフルーツを掬う
口の中に運べば、オレンジの酸味とクリームと一緒にクリームチーズも混ざっているのか、あっさりとした甘すぎないクリームになっている
スポンジの間にはオレンジの他に、イチゴやキウイも入っていて綺麗な層になっている
『んむ〜ッ////おいひいーー〜ッ』
安「それはよかった」
隣にいる安室さんはいつのまにか私の隣に座り頬耐えをつきにっこり笑っていた
安「あ、梓さん、今お客さんもAさん以外いないですしよろしければ休憩に入っても大丈夫ですよ」
梓「ほんとですか?じゃあ、お言葉に甘えて入らせていただきます!」
「Aさん、失礼します〜」とにっこり微笑んで店裏に行ってしまった梓さん
私はケーキの美味しさにニコニコしながら梓ちゃんに手をフリフリと振った
目の前のケーキに夢中になりながら、次々とお腹の中へ消えていく可愛らしいケーキ達
『おいひい〜//』
そんなことを口にしながら浸っていると、隣から衝撃の言葉が聞こえる
安「Aさんって、僕のこと好きなんですか?」
『ぶふっ!!!
あわわわわッ!!!汚い汚い!!』
安室さんの口から出た言葉に私は思わず吹き出してしまい、急いでテーブルをタオルで拭いていく
『さ、さっきの聞こえないって言ってたじゃないですか…//
聞こえてたんですか?』
安「正確には、梓さんの「安室さんのことどう思ってるんですか?」とAさんの『好きは好きだけど…』という言葉だけ聞こえたので。」
(いや、それいっちゃん聞かれたら不味い部分やんけ!!!!(泣))
わ!っと顔を覆い赤い顔を隠す
指の間からチラリと覗くとこちらをニヤニヤした顔で見ている安室さんの姿
『なんでニヤニヤしてるんですか!?』
安「え!?僕、ニヤニヤなんてしてます!?」
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RINA(プロフ) - 玲さん» 告白!!お待ちどう様でしたッ!!日課にしてくれているなんて( ; ; )ありがとうございます!まだ続きます!お楽しみにしててください!! (2021年11月2日 16時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - ようやく告白!!!更新されて仕事終わり色々片付けて寝る前に読むのが日課になるほど続きを楽しみにしてます! (2021年11月2日 6時) (レス) id: bb3e3e235e (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - 音猫さん» 3回も見てくださるなんて!!すっごく嬉しいです(泣)!!少しずつ安室さんとの距離も近づきつつ、ジンとも接触!まだまだ面白く書いていきます!頑張ります! (2021年10月26日 23時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
音猫(プロフ) - こんなに尊くてにやけが止まらない小説初めてです!めっちゃ面白いので投稿頑張ってください!ちなみに全話3回読ませていただきました! (2021年10月26日 22時) (レス) @page35 id: bc85421f32 (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます! (2021年10月25日 7時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RINA | 作成日時:2021年6月21日 7時