親子揃って降谷零を好きな件について。

Episode 13 ページ14

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『ぐすッ…(泣)』

「あの、泣くのやめてくれます？？」

『ずみまぜん…ッ
もう尊いし、苦しいし、いい匂いだし、かっこいいし、かっこいいし、イケメンすぎて悶える通り越して泣けてきちゃってッ…

普段こんなに泣いたことないんですけどッ…ぐすっ…ッ』


隣の安室さんは苦笑いをしている
苦笑いで済んでいるなんてすごいですね、安室さん
私ならこんな人が隣にいたらドン引きしてますよ


ちなみに私すごい頑張りました
あの後、安室さんも車に乗り込み私の家の住所をと思ったが見事に住所が今まで知っていたものと変わっていたので急いで免許証を探すと、後ろに " 米花町〇〇ー◯◯ ライトベイカ601号室と書かれていた

それを安室さんに提示すると、「わかりました。」と一言、現在私の家に向かっているところだが私の顔面が崩壊している

自分でもなんでこんなに泣けるのかわからん
なんかもう、推しに会って興奮とか悶えもあるけどそれ通り越して泣けてくる

感動だよ。感動。

てゆーか、もう、車を運転してる姿も素敵！！
すき！！！ちゅき！！！しゅきーーーー！！！！！

と、一人でこんな大暴走をしている間に自宅につきました

えぇ、もちろん走行中の記憶はあまりありません
着いた時も気づかずぼーッとしていると「着きましたよ。」と素敵なボイスが降ってきて『ハッ！！』と我にかえった

私は慌ててシートベルトを取ると『すみません、ありがとうございました。』と安室さんにペコッと頭を下げて助手席から降りる

蓮を抱っこから地面に下ろし手を繋いで歩く

手を繋いでもらったことが嬉しいのかニコニコと満足そうな表情

『パパ！てて！』

バタンッ！と運転席のドアを閉めている安室さんを呼び蓮は掌を広げて腕を突き出す

『パパもいっしょ！』

キラキラとした目を安室さんに向けて、待っている蓮

『蓮、ご迷惑になっちゃう
すみません、安室さん。』

『手、繋ぎたいッ…』
『ママの抱っこじゃダメ？』

『あめ！(ダメ！)』


(普段はこんなにわがまま言う子じゃないんだけどな…。)





　

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