貳拾淕 . ページ27
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「それよりもだ!!!」
『な、何でしょうか……?』
正座をしていた私の上半身の角度が思わず後ろへと下がった
「俺の名はなんだ!!言ってくれ!!!」
『え……? れ…煉獄…さん?』
「…………。先程呼んでいた呼び方と違う様だが……。
もうあの様に呼んではくれないのか?
俺は、あの呼び名の方がいい!!!」
『え??え?
私、いつも煉獄さんとお呼びしていますよね……呼び名……
……………まさか……
あの、私……もしかして寝言とか言っていましたか………?』
そんなことを言われ、見当がつくことなんて一つしかない
私が心の中でいつも読んでいる煉獄さんの呼び名は苗字ではなく名前
"杏寿郎さん"と呼んでいること
杏寿郎さんがこんなことを聞いてくるのは確実に寝言だ
だって、さっきまで杏寿郎さんの夢見てたもの!!!
夢の中で私に微笑みかけてたもの!!!
そんなん、嬉しすぎて弾け飛ぶじゃん!!!???
名前呼び返すに決まってるジャン!!!!!
「あぁ!!!"杏寿郎"と呼んでいたな!!!!」
はい!!!終わったーーーーーー!!!!
現在進行形の私おつーーーーーー!!!!!!
『そ…ッれは、失礼…いたしました。
思いっきり寝ぼけていたのだと思います。すみませんでした"煉獄さん"』
とりあえず、取り乱したら余計恥ずかしくなりそうだからにっこり微笑み誤魔化しておいた
「なぜ、苗字に戻るのだ?」
『……ん?』
思わずにっこり微笑んだまま、疑問返しをしてしまう
「Aには杏寿郎と呼んでほしい!!!
俺もAと呼びたい!!!そもそも千寿郎とAは名前で呼び合っているのになぜ俺だけ苗字呼びなのだ!!!納得がいかん!!!!」
『ひぇ…ッ//』
(な……名前……名前……呼んでる……)
突然、推しに呼ばれた自分の名前
嬉しくって、恥ずかしくって顔がかぁあぁ///と赤くなるのがわかった
両掌で両頬を包み目をぱちゃぱちゃと泳がせる
『……ッ///(居た堪れない〜ッ!!!///杏寿郎さんって呼んで良いの!?
そんな幸せ私しても良いの!?しかも、杏寿郎さんも私の名前呼んでくれるの!?どうしよう!!!てゆうか、呼んでくれてるしぃ!!!)』
「本当に君は愛いな。」
『へ………』
突然、そんなことを言われてしまい思わず目が点になる
「その様な顔は他の男に見せるものではないぞ!!!煉獄家…いや!!!
俺だけで十分だ!!!!
その様な顔を外で晒した暁には、わかっているだろう??」
目の前で目が笑っていない笑顔を向けられサァーと血の気が引いていくのがわかった
杏寿郎さん、わかりません……ッ!
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RINA(プロフ) - リアさん» ご指摘ありがとうございます!直しておきます! (2023年2月7日 8時) (レス) id: 86f8cfb1ca (このIDを非表示/違反報告)
リア - すいません。母親になってます。母上ですよ。 (2023年2月6日 17時) (レス) id: 0e093b1cf6 (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - 桜さん» 長い間、更新をせず本当に申し訳ありませんでした(泣)また少しずつ更新していこうと思います!読んでいただきありがとうございます! (2023年2月6日 17時) (レス) id: 86f8cfb1ca (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続き読みたいです。ずっと待ってました (2023年2月6日 12時) (レス) id: b03321ee13 (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - リアさん» すいません!非公開にし忘れていました泣!!書き込んだ後また更新させていただきます! (2022年4月7日 7時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RINA | 作成日時:2022年1月24日 8時