捌 . ページ9
.
大きな屋敷が見えてくる
もうすぐで産屋敷だ!
呼吸が乱れないようにフゥフゥとなるべく鼻で息をするように集中する
伊之助と善逸と3人で横並びに走っていた、その瞬間俺たちの少し前にバサァ!!と羽織を靡かせ、上からAが降ってきた
炭「A!!⁇」
伊「どっから降ってきやがった!!親分の前に立ちやがるなんて、生意気だぞ!!」
善「あばばばばばばッ!!!!!」
驚いている3人の姿を紺色の星が瞬く瞳で映し出せば、綺麗にニッコリと微笑んだ
『私、先に行っちゃいますよ?』
そう口にした瞬間、すごい速さで俺たちの前から姿が消えた
まるで消えたように走り去ったAの姿はそこにはもういなく、気づいた時には、もう産屋敷の真前に姿があった
『はーやーくー!』なんて手を振って炭治郎達を促すA
目を見開き驚く俺たち
ハッ!とし急いで動かした
伊之助は「うぉおぉぉおお!!!!!負けねぇえぇぇえぇええ!!!!」なんて、凄い勢いで先に走り去って行った
炭(走り出した時全然姿が見えなかった。
本当に、Aは一体何者なんだ?)
Aが持っている錫杖の音と鈴の音が俺の耳に響き渡る
炭「ハァッ…ハァッ…ハァッ…ゲホッ!」
善「ゲホゲホッ!!ハァハァハァ!!」
伊「ハァハァハァ…ッ子分のくせにッ…俺様より速いなんて…ッ許さねぇ!!」
産屋敷の入り口の前には、正方形の結界の上に座り宙に浮いているAの姿
ストンッ!と飛ぶように結界の上から降りると、首を傾げながらにこりと微笑む
『ごめんなさい、先に来てしまって。』
Aは、『えらいえらい、速かったねぇ!』なんて、縛られた両手で炭治郎の頭をふわりふわりと撫でた
下を向いて必死に呼吸をする息が止まるかと思った
長男として育ってきた炭治郎にとって、歳が近い女性に撫でられるなんて初めてだ
甘やかされるように、ゆっくりと髪の靡く方へと撫でられる
今まで味わったことのない感覚に少しだけ恥ずかしくって顔が赤くなるのがわかった
隣では善逸がその光景を見て「うわぁあぁあぁぁあぁ!!!!Aちゃん!!!俺も俺もしてほしぃいぃぃぃいぃぃい!!!!!」なんて大騒ぎしている
撫でていた優しい手は頭から遠のき、次は善逸の頭を撫で、ぶすぶすと怒っている伊之助の頭も撫でる
『それじゃあ、中までの案内お願いします!』
倒れていた善逸は復活し、伊之助はご機嫌だ
離れた手が寂しく感じるのは秘密にしておく。
100人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RINA(プロフ) - リアさん» ご指摘ありがとうございます!直しておきます! (2023年2月7日 8時) (レス) id: 86f8cfb1ca (このIDを非表示/違反報告)
リア - すいません。母親になってます。母上ですよ。 (2023年2月6日 17時) (レス) id: 0e093b1cf6 (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - 桜さん» 長い間、更新をせず本当に申し訳ありませんでした(泣)また少しずつ更新していこうと思います!読んでいただきありがとうございます! (2023年2月6日 17時) (レス) id: 86f8cfb1ca (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続き読みたいです。ずっと待ってました (2023年2月6日 12時) (レス) id: b03321ee13 (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - リアさん» すいません!非公開にし忘れていました泣!!書き込んだ後また更新させていただきます! (2022年4月7日 7時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:RINA | 作成日時:2022年1月24日 8時