第百三十五話 ページ48
文「_________……なぁ、国木田。」
地上にて。私と国木田さんは警察の方々に現状報告をしていたところ、文さんが話しかけてきた。
文「理想莫迦のあんたじゃ、どうせ嫁さんもカノジョもおらへんやろ?」
国「うっ…」
国木田さんの頭にグサリと彼女の言葉が刺さる。文さんは髪を耳にかけ、頬を赤らめさせた。
文「その…どうしても云うんやったらウチが…」
照れくさそうに云う文さんの肩に、国木田さんが手を置く。すると彼は真顔で、
国「お前は配偶者計画の条件五十八項目中三十一項を満たさんので、却下だ。」
文「……」
突然彼女は黙る。そして国木田さんの鳩尾に向かって拳をいれた。
そして目をつりあげ、私の後ろに隠れた。
文「国木田の莫迦ァ!そんなんだからカノジョもできへんのよ!一生独身でいろー!」
「国木田さん、配偶者計画って何ですか?それだけ教えてください。」
国「お前らなぁ…」
すると文さんは、ハッとした様子で私と国木田さんの顔を交互に見る。
煙管を片手に、首をかしげた。
文「……真逆、あんたら付き合ってるん…?」
国「んなっ…」
文「図星!?図星なん!?嫌やわ、Aは私と結婚するん!」
「いや、流石にそれはやめた方が…」
しゃがみ、彼女と目線を合わせる。そして泉さんによくするように、頭を撫でた。
「きっといい出会いがありますよ。」
文「………ほんま?」
「ええ。」
腕時計で時間を確認する国木田さん。そして私に声をかけた。
国「おい、A。行くぞ。」
「はい。…それでは。」
立ち上がり、国木田さんのあとをついていく。そして彼の隣に並んだ。
「随分と予定が狂ってしまいましたね。」
国「また一からやり直しだ。」
「そうですねぇ…」
ふわりと煙をくゆらせる。
その煙は、夕日に溶けこんでいった。
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グロリアス(プロフ) - シノンさん» コメントありがとうございます!そう言ってくれて嬉しいです! (2018年6月6日 19時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
シノン - イラストとても上手いです! (2018年6月1日 16時) (レス) id: 54e5a78be6 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - シノンさん» コメントありがとうございます!更新遅いかもしれませんが、頑張ります…!(・ω・´) (2018年5月3日 14時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
シノン - 面白いです。更新頑張ってください! (2018年5月2日 17時) (レス) id: 54e5a78be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グロリアス | 作成日時:2018年4月28日 11時