第九十四話 ページ4
「…！」
襲ってくる中島さんに向けて、銃を発砲する。しかしそれを彼は軽々と避けてみせた。
「(まぁ、当たらないことは目に見えていましたが…)」
拳を振り上げてくる中島さんを避け、両足に力をいれる。そして彼の腹部に拳をめり込ませた。
顔を歪ませた彼の体を持ち上げる。用は背負い投げだ。
そのまま地面に押し倒し、動けないように両腕と頭を押さえた。
「…中島さん、落ち着いてください。」
敦「僕が…違うッ、"貴方"には判らないッ…」
「…？(貴方…？)」
一瞬、自分の事を云われているのかと思った。が、そうではないみたいだ。一体、誰の事を…
夢「うわぁ、お姉さんすっごく強いんだねっ。」
「……」
パチパチと愉快そうに手を叩く夢野さん。そんな彼を睨む。
無闇に彼に手を出せば、私も中島さんのようになりかねない。
どうしたものか。そんな事を考えていると、押さえている手が緩んでしまった。中島さんは勢いよく虎化した腕を振り払う。
「っ…！」
間一髪で避けたが頬と唇の端に爪がかすり、血を流す。しかし、その隙をみて彼は再び拳を私に向けた。
避けられない、と思うと体が硬直してしまう。
もうあと数センチで当たる_________
太「止めるんだ、敦君！良く見ろ！！」
ピタリと止まった拳。見れば太宰さんが息をきらしている。中島さんは「え…？」と声を溢した。
敦「そんな…最初から僕が…？ぼ…僕は何も、ただ…守ろうとして…僕は…？」
切れた唇の端から血が口の中に入り、その血を吐く。そして、頬を拭った。
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グロリアス(プロフ) - シノンさん» コメントありがとうございます！そう言ってくれて嬉しいです！ (2018年6月6日 19時) (
レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
シノン - イラストとても上手いです！ (2018年6月1日 16時) (レス) id: 54e5a78be6 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - シノンさん» コメントありがとうございます！更新遅いかもしれませんが、頑張ります…！(・ω・´) (2018年5月3日 14時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
シノン - 面白いです。更新頑張ってください！ (2018年5月2日 17時) (レス) id: 54e5a78be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グロリアス
| 作成日時：2018年4月28日 11時
