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第百十四話 ページ26

芥「_________……太宰さん!」









声を荒げ、立ち上がる芥川さん。その目線は太宰さんに向けられている。









芥「最早邪魔する者は無い。今日こそ…僕の力を、」




太「…如何かな。もう限界だろう?組合の長を倒したんだから。」









そう云い、彼は芥川さんに手を伸ばす。


そして肩に手を置いて一言。こう云った。









太「_________強くなったね。」









芥川さんは口を小さく開く。そしてそのまま後ろにバタリと倒れた。


太宰さんは驚いたような、それこそ滑稽とでも思っているのか「ありゃ」と云って笑った。









福「A。」




「はい?」




福「今回の件、其方の異能を制限した事を詫びたい。…すまなかった。」









社長に謝られ、私は静かに首を振る。私は今回、太宰さんからある話を持ちかけられていた。


それは、"中島さんと芥川さんを引き合わせる"というもの。




フランシスさんに重症を負わされた時点で、私は社長に異能力を制限されていたのだ。









「いいんですよ、寧ろお役にたてて善かったです。泉さんを助け出す事もできましたし…」









言葉を紡ごうとすれば、足元がふらつき、視界がぶれる。


そのまは前のめりに崩れそうになれば、社長にポスリと受け止められた。









「あ…」




福「しかし、現にここまで酷い怪我を負わせてしまったからな。」









そう云われ、頭を優しく撫でられる。すると、遠くから声が聞こえてきた。


社長の肩越しに見れば、探偵社員が私達に向かって手を振っている。




_________……こうして、横浜を巻き込んだ巨大な異能力戦争は、幕を閉じた。









***


「「______……鏡花ちゃん、入社お目出度う!」」









色とりどりのクラッカーがパンッと音をたてて、弾ける。それを見た泉さんは目を輝かせた。


そして私達はそれぞれグラスを持ち、「乾杯!」と云った。









「泉さん、湯豆府食べますか?」




泉「…!食べる…!」




「中島さんと国木田さんが奮発してくださったんですよ。それから、私からはこれを。」









紙袋に入った物を取りだし、泉さんに渡す。それはラッピングされたウサギのぬいぐるみだ。それも結構大きめの。









泉「いいの…?」




「勿論。貴女の入社祝いですから。」

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グロリアス(プロフ) - シノンさん» コメントありがとうございます!そう言ってくれて嬉しいです! (2018年6月6日 19時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
シノン - イラストとても上手いです! (2018年6月1日 16時) (レス) id: 54e5a78be6 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - シノンさん» コメントありがとうございます!更新遅いかもしれませんが、頑張ります…!(・ω・´) (2018年5月3日 14時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
シノン - 面白いです。更新頑張ってください! (2018年5月2日 17時) (レス) id: 54e5a78be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グロリアス | 作成日時:2018年4月28日 11時

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