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第百四話 ページ15

??「君達の勝ちだよ、敦君。」









その場で足を止め、声の主を見る。


そこに居たのは…









敦「太宰さん…!?」









腕を骨折してるのだろうか、右手に包帯をかけ、首の後ろで結んでいるのは太宰さんだった。


私は彼らに近づいき、しゃがみこんだ。









敦「Aさん…!」




「太宰さん、此処は危険です。空から銃撃が…」









驚く中島さんの肩を担ぎ、一緒に立ち上がる。すると太宰さんはにこりと笑い、何かのスイッチを取り出した。




そしてそれを押せば、街の至る所に設置されている物体(オブジェ)から煙が放出される。


そしてその煙は一気に街中を包み込んだ。









「これは煙幕…?…真逆、私達が落ちてくると信じて…」









「まぁね」と笑い、彼は人形を掴むと、異能を使って消す。太宰さんに促され、私達はそこから移動した。









***


敦「_________……太宰さん…如何して此処が…?」









駅に続く階段につき、彼を下ろす。これで一先ず安心だ。









太「敦君やAちゃんが降ってくる方角をずっと探して居たからね。これでもう横浜は安全だ。


……と、云えれば善かったのだけど。」









中島さんが首をかしげれば、太宰さんは淡々と喋り出す。


夢野さんが敵の手にいる限り、大破壊を起こせる。唯一の協力者でもある異能特務課も活動凍結。




話を聞く限りでは、これ以上どうすることも出来ないのでは…そう思えば中島さんが太宰さんの名前を呼んだ。









敦「_________空の上で僕はある発想を得たんです。皆からすれば論外な発想かも知れない。


でも僕にはそれが僕の血と魂が示す、唯一の正解に思えてならないんです。」




「……それは一体どんな?」









「協力者です」と力強く答えた。彼曰く、横浜で最も強く、この街を守りたいと思っている。


それはある"組織"だと云う。









太「……その組織の名は。」









敦「_________ポートマフィアです。」









***


色「"頭は間違うことがあっても、血は間違わない"…」









「素敵な台詞ですね」と呟き、彼は本を閉じる。


そしてふふっ、と小さく笑った。

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グロリアス(プロフ) - シノンさん» コメントありがとうございます!そう言ってくれて嬉しいです! (2018年6月6日 19時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
シノン - イラストとても上手いです! (2018年6月1日 16時) (レス) id: 54e5a78be6 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - シノンさん» コメントありがとうございます!更新遅いかもしれませんが、頑張ります…!(・ω・´) (2018年5月3日 14時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
シノン - 面白いです。更新頑張ってください! (2018年5月2日 17時) (レス) id: 54e5a78be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グロリアス | 作成日時:2018年4月28日 11時

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