第百一話 ページ12
ﾌﾗﾝｼｽ「異能特務課は無力化した。残るは探偵社とポートマフィアだが…流石に手を焼いていてな。
街ごと焼け野原にしたほうが後々の捜し物も楽だ。」
「……それに私達がどう関係するのです。」
頭を抱えればフランシスさんは「思ったより反応が薄いんだな」と笑う。そしてグラスを机に置いた。
ﾌﾗﾝｼｽ「君の異能力が強力だからだ。君が一度『本』を見ればそれを具現化できる。
仮にそれができなくとも、その異能力があれば武器や金を作り出したり…もっとスケールの大きい事を云えばこの横浜だって消せる事ができる。」
「……生憎、そのような事を試した覚えがないので判りかねます。…それにやりたいとも思いません。」
シャンパンを飲みほし、少し強めに机に置く。そして彼を睨んだ。
「それにどうやって横浜を焼け野原にするのです。そんな異能、聞いた事も…」
ﾌﾗﾝｼｽ「Qの異能力、覚えがあるだろう？」
その言葉にはっとする。そして「…成る程」と呟いた。
「夢野さんの異能力を使い、街を混乱させる心算ですか？」
ﾌﾗﾝｼｽ「ウチの団員と能力を連携させてな。呪いを一気に街に拡散させる。
そうすれば、1/5の人間に呪いが発動することになる。これが緊急プラン。
_________別名"横浜焼却作戦"だ。」
彼のその言葉に、私はどうすることも出来なかった。
＊＊＊
ﾄｳｪｲﾝ「も〜、団長ってば人使い荒いんだから〜」
再び拘束具をつけられ、廊下を歩く。トウェインさんの他に、先程の男性二人組も一緒だ。
「(なんとか中島さんだけでも此処から逃がさなければ…)」
しかしこの拘束をどうしたものか…そんな事を考えていると、ビーッビーッという警報が鳴り響いた。
そしてアナウンスがはいる。それはフランシスさんのものだった。先程の時よりも焦った声だ。
ﾌﾗﾝｼｽ「虎人が逃げた！空対空カノン用意！」
虎人が逃げた…？驚いていると、トウェインさんは嬉しそうな顔をする。
ﾄｳｪｲﾝ「やっと僕の出番か！じゃあ、君達、彼女をちゃんと部屋に届けてね！
Aちゃんだっけ？今度一緒にお茶でもしようねー！」
そう云って手を振りながら行ってしまう。そんな風のように去っていく彼の背中を、私は見続けた。
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グロリアス(プロフ) - シノンさん» コメントありがとうございます！そう言ってくれて嬉しいです！ (2018年6月6日 19時) (
レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
シノン - イラストとても上手いです！ (2018年6月1日 16時) (レス) id: 54e5a78be6 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - シノンさん» コメントありがとうございます！更新遅いかもしれませんが、頑張ります…！(・ω・´) (2018年5月3日 14時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
シノン - 面白いです。更新頑張ってください！ (2018年5月2日 17時) (レス) id: 54e5a78be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グロリアス
| 作成日時：2018年4月28日 11時
