第五十五話 ページ10
「それにしても、よく犯行時刻とかが判りましたね。それに彼女の最期の台詞も…」
江「嗚呼…あれね。彼女、腕時計をしてただろう。あれは海外の銘柄(ブランド)だった。
それに杉本巡査も同じ機種(モデル)をつけていたわけだ。それに君も自分で云っただろ?
親しい人と会っていた、って。」
「それって…」と私が気づいたように呟くと、江戸川さんは帽子を少しあげる。
江「彼らは恋人同士だったんだよ。」
「……だから彼は、彼女の顔を蹴り砕けなかったんですね。」
「そうなるねぇ」と云うと、彼は突然ビシッと私を指指した。思わず、足を止める。
「あの…?」
江「ついでに、君についても判った事がある。」
そう云われ、耳を疑った。私について判った事?
嫌な冷や汗が伝う。何か変な行動でもとってしまっただろうか。
江「君が探偵社の外で倒れていた時、着てた服装に名札がついてた筈。そこから判った事が三つ。」
「(名札…?…嗚呼、確かにワイシャツの上からつけていましたが…)」
当時の服装はスーツを着て、ワイシャツにネクタイだったが…そこから何が判ったのだろうか?
江「その名札から君の職業が予想される。」
「……私の?」
江「そ。名札をしてるって事は、ある程度人数が多いって事だよね。
名札をつける理由は、自分の名前を覚えてもらう為。あと、考えられるのは…上下関係を示す?」
顎に手をあて、疑問系に云う江戸川さん。恐らく絶対にそうだとは言い切れないのだろう。
しかし、あながちそれは間違ってはいない。彼の云う上下関係を示すと云うのは_________
「(私の職業で云う、看守と囚人_____……)」
江「人数が多くて、名前を覚えてもらう…ここまでだったら看護師さんとかが当てはまるけど、普通スーツなんて着ないよねぇ。
じゃあ、ここに"上下関係を示す"というのを入れたらどうだろう?警察官?いやいや警察手帳っていう物があるんだ。そんなもの、つける必要がない。」
私は黙って江戸川さんの話を聞く。そもそも彼は、何故今そんな話を私に持ちかけたのだろうか。
云うなら私ではなく、国木田さんや社長に伝えればいい。ということは…
「(彼は…私が記憶を失っていないと気づいているのでしょうか。)」
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夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - グロリアスさん» わかりました!質問に答えて下さりありがとうございます!更新頑張って下さい楽しみにしてます! (2018年4月25日 23時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 夢歌(アニメ怪盗)さん» コメントありがとうございます!今のところ名前が少し出てくるといった感じですね。キャラ自体が出るかはまだ考え中です! (2018年4月25日 21時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - 質問なんですけどナンバカキャラって出てきますか? (2018年4月22日 0時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 星夜さん» コメントありがとうございます!私もどっちも好きなので書くのが楽しいです(笑) (2018年3月4日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
星夜(プロフ) - ナンバカも文ストも好きなのでこの作品を読めて幸せです!とても面白かったです! (2018年3月4日 0時) (レス) id: 7610e3eee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グロリアス | 作成日時:2017年12月28日 21時