検索窓
今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:188,778 hit

第九十話 ページ45

ナ「此の儘じゃ押し潰されますわ!」









ナオミさんがそう叫ぶと、木の根はピタリと止まる。驚いて私達は顔を見合わせた。









ナ「……止まった?」




春「も、若しかしてAさんの異能…?」




「…いえ、私は異能を使ってません。…恐らく…」




??「申し訳ないね、お嬢さん方。」









外からの声。鞘の先で窓の硝子を割り、下を見る。そこには先程の組合の二人組が居た。


一人は首から木が生えている。奇妙な光景だが、当の本人はニコニコしていた。









ジョン「まさか、裏をかかれるとはね。さすが探偵社。


隅々まで人員が行き届いて_______あれ?」









青年と目が合う。しまった、と思いつつも、もう遅い。青年は私を見て、目を見開いた。









ジョン「君…確かあの時、牧師様に殺されてた…」




「……」









青年は驚いてから、再びにっこりと笑う。そして「へぇ、生きてたんだ」と云った。









ジョン「君の異能力かい?確か探偵社には治癒能力を持った異能力者がいるとか…」




ラヴクラフト「_________……彼女だ…」









唐突に、もう一人の男性がぽつりと呟いた。彼は吸い込まれそうな程の黒い瞳を、私に向けている。


その瞳は、目線を外そうともせずに私の事をじっと捉えていた。









ジョン「ん?どうしたの?ラヴクラフト。」




ラヴクラフト「フィッツジェラルド君が…探していたという女性だ…あの赤髪…間違いない…」




「…!」









ばれた。やってしまった。色々と思うことはあったが、頭の中は妙に冷静だった。


しかし前の座席に座る二人は更に顔を青ざめさせた。









ジョン「_________……へぇ。やっぱり君が。」









青年は私のことを見ると、目を細めた。私は刀を持つ手に力をこめる。









ジョン「そうか、そうか。そうと決まれば話は早い。人質は二人だけで充分と思ったけど…」









青年は被っていた帽子のツバを軽くあげ、微笑んだ。









ジョン「_______君の方がよっぽど"魅力的"だ。」

お知らせ→←第八十九話


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (150 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
380人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - グロリアスさん» わかりました!質問に答えて下さりありがとうございます!更新頑張って下さい楽しみにしてます! (2018年4月25日 23時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 夢歌(アニメ怪盗)さん» コメントありがとうございます!今のところ名前が少し出てくるといった感じですね。キャラ自体が出るかはまだ考え中です! (2018年4月25日 21時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - 質問なんですけどナンバカキャラって出てきますか? (2018年4月22日 0時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 星夜さん» コメントありがとうございます!私もどっちも好きなので書くのが楽しいです(笑) (2018年3月4日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
星夜(プロフ) - ナンバカも文ストも好きなのでこの作品を読めて幸せです!とても面白かったです! (2018年3月4日 0時) (レス) id: 7610e3eee2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:グロリアス | 作成日時:2017年12月28日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。