第九十話 ページ45
ナ「此の儘じゃ押し潰されますわ!」
ナオミさんがそう叫ぶと、木の根はピタリと止まる。驚いて私達は顔を見合わせた。
ナ「……止まった?」
春「も、若しかしてAさんの異能…?」
「…いえ、私は異能を使ってません。…恐らく…」
??「申し訳ないね、お嬢さん方。」
外からの声。鞘の先で窓の硝子を割り、下を見る。そこには先程の組合の二人組が居た。
一人は首から木が生えている。奇妙な光景だが、当の本人はニコニコしていた。
ジョン「まさか、裏をかかれるとはね。さすが探偵社。
隅々まで人員が行き届いて_______あれ?」
青年と目が合う。しまった、と思いつつも、もう遅い。青年は私を見て、目を見開いた。
ジョン「君…確かあの時、牧師様に殺されてた…」
「……」
青年は驚いてから、再びにっこりと笑う。そして「へぇ、生きてたんだ」と云った。
ジョン「君の異能力かい?確か探偵社には治癒能力を持った異能力者がいるとか…」
ラヴクラフト「_________……彼女だ…」
唐突に、もう一人の男性がぽつりと呟いた。彼は吸い込まれそうな程の黒い瞳を、私に向けている。
その瞳は、目線を外そうともせずに私の事をじっと捉えていた。
ジョン「ん?どうしたの?ラヴクラフト。」
ラヴクラフト「フィッツジェラルド君が…探していたという女性だ…あの赤髪…間違いない…」
「…!」
ばれた。やってしまった。色々と思うことはあったが、頭の中は妙に冷静だった。
しかし前の座席に座る二人は更に顔を青ざめさせた。
ジョン「_________……へぇ。やっぱり君が。」
青年は私のことを見ると、目を細めた。私は刀を持つ手に力をこめる。
ジョン「そうか、そうか。そうと決まれば話は早い。人質は二人だけで充分と思ったけど…」
青年は被っていた帽子のツバを軽くあげ、微笑んだ。
ジョン「_______君の方がよっぽど"魅力的"だ。」
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夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - グロリアスさん» わかりました!質問に答えて下さりありがとうございます!更新頑張って下さい楽しみにしてます! (2018年4月25日 23時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 夢歌(アニメ怪盗)さん» コメントありがとうございます!今のところ名前が少し出てくるといった感じですね。キャラ自体が出るかはまだ考え中です! (2018年4月25日 21時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - 質問なんですけどナンバカキャラって出てきますか? (2018年4月22日 0時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 星夜さん» コメントありがとうございます!私もどっちも好きなので書くのが楽しいです(笑) (2018年3月4日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
星夜(プロフ) - ナンバカも文ストも好きなのでこの作品を読めて幸せです!とても面白かったです! (2018年3月4日 0時) (レス) id: 7610e3eee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グロリアス | 作成日時:2017年12月28日 21時