第八十話 ページ35
「_________……この証拠品を法廷の判事に渡す事が、今日の貴方のお仕事です。」
そわそわした様子の泉さんと、目線を合わせるように少しばかり屈む。そして封筒を彼女に渡す。
「嗚呼、あとこれが判事の顔です。」
敦「初めての仕事だから小口だけど、社長直々の依頼だよ。」
泉「大丈夫。必ず成功させる。」
失敗は許さないというような彼女に、中島さんは「最初の仕事だから?」と問う。
しかし泉さんはふるふると首を横に振る。
泉「最初の仕事は建物に潜入して二人殺すことだった。」
敦「…!(そうか…彼女はずっと…)」
「……」
私はポンッと彼女の頭に手を置く。そしてわしゃわしゃと優しく撫でた。
「…頑張って下さい。無理はなさらないように。」
泉「……」
顔を覗きこむと、泉さんはコクコクと頷いた。
「仕事が終わったらクレープでも奢りましょう。」
泉「本当…!」
敦「(やっぱりいつ見ても姉妹みたいだなぁ…随分年が離れてる気もするけど。)」
二人を見送り、私は椅子に座り直す。すると横からニュッと手が手できた。その手には数枚の書類が握られている。
「……太宰さん。」
太「やァ、Aちゃん。悪いけど私の仕事も頼めるかな。」
「…もうこれで何度目です。」
太「お願い!あと一回だけ!ね?」
最初とは打って変わって、両手を合わせ、媚びるように云う太宰さん。私は困ったように頬をかいた。
「はぁ…しかしですね…」
太「ね?頼むよ。『キスしてあげよう』か。」
「……」
ピタリと動きを止めてしまう。そして彼を数秒見つめ、溜め息をついた。
太「(…え、若しかして呆れられてる?)」
「(貴方は大庭葉蔵ではないでしょう…)」
いや、しかし作者ではあるのだから不思議ではないのだろうか。ふむ…しかし本人から云われると、変な感じですね。
国「だーざーいぃぃ……」
太「ゲッ…」
奥歯をギリギリと鳴らし、黒いオーラを出す国木田さん。それを見た太宰さんは肩を震わせた。
国「貴様!報告書は自分でまとめて提出しろとあれほど…!」
太「やーん、国ちゃんママってばこわーい。」
国「誰がママだ!」
「(後でこっそり書類は戻しておきましょう。)」
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夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - グロリアスさん» わかりました!質問に答えて下さりありがとうございます!更新頑張って下さい楽しみにしてます! (2018年4月25日 23時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 夢歌(アニメ怪盗)さん» コメントありがとうございます!今のところ名前が少し出てくるといった感じですね。キャラ自体が出るかはまだ考え中です! (2018年4月25日 21時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - 質問なんですけどナンバカキャラって出てきますか? (2018年4月22日 0時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 星夜さん» コメントありがとうございます!私もどっちも好きなので書くのが楽しいです(笑) (2018年3月4日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
星夜(プロフ) - ナンバカも文ストも好きなのでこの作品を読めて幸せです!とても面白かったです! (2018年3月4日 0時) (レス) id: 7610e3eee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グロリアス | 作成日時:2017年12月28日 21時