第六十二話 ページ17
？？「おかわり。」
敦「(え…っ！？)」
着物姿の幼い少女がそう一言云うと、中島さんは顔を青ざめさせる。
国木田さんは中島さんからの視線を逃れるようにお茶をすすった。
_______何故こうなったかと云うと、事の発端は数時間前。
彼女はポートマフィアの一員である、"梶井基次郎"と一緒に与謝野さん達の乗った電車を襲ったらしく…
爆弾を自身に取り付けられていた彼女だったが、中島さんのお陰でこうしてここに居る。
因みに名前は"泉鏡花"。彼女も異能力者らしい。
「(梶井基次郎さん…少し会ってみたかったですねぇ…)」
国木田さん同様、お茶を飲もうとすると横からの視線に気づく。
顔を向けると、泉さんの瞳がこちらを捉えていた。
「…？どうしたんですか？」
泉「…貴方は食べないの？」
首をこてん、と傾けた彼女。そんな仕草に不意にも可愛いと感じてしまった私は、頭を撫でた。
「私は別にいいですよ。貴方が食べて構いません。」
泉「…？何故敬語なの？」
「はい？」
撫でる手を止めると、彼女は口を開く。
泉「医務室で話してる時も貴方はそうだった。…年下に敬語を使うのは何故？」
「(随分痛いところをつきますね…)」
職業柄、堅苦しい敬語は張り付いてしまっていた。
まぁ、それが原因という訳ではないのだが…
「……癖のような、そんな感じですね。(少し無理矢理な誤魔化しかたですが…)」
そう云って頭の上から手を退ける。
泉さんは暫く私の事をじっと見つめ、何を思ったのか別の器に湯豆府をうつした。
そして私に向かってそれを差し出し、一言。
泉「あげる、貴方に。」
「私に…？よいのですか？」
問いかけに泉さんはコクリと頷くと、「橘堂の湯豆府美味しいから」と云った。
私は少し考えた後、その器を受け取った。
「ありがとうございます。」
お礼を云うと、再び無言で頷く彼女。私は一口、湯豆府を頬張った。
……ふむ、以外と美味しいですね。
敦「(……なんか、こうやって見ると姉妹みたいだなぁ…)」
泉「おかわり。」
敦「え"っ！？」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 380人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - グロリアスさん» わかりました！質問に答えて下さりありがとうございます！更新頑張って下さい楽しみにしてます！ (2018年4月25日 23時) (
レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 夢歌(アニメ怪盗)さん» コメントありがとうございます！今のところ名前が少し出てくるといった感じですね。キャラ自体が出るかはまだ考え中です！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - 質問なんですけどナンバカキャラって出てきますか？ (2018年4月22日 0時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 星夜さん» コメントありがとうございます！私もどっちも好きなので書くのが楽しいです(笑) (2018年3月4日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
星夜(プロフ) - ナンバカも文ストも好きなのでこの作品を読めて幸せです！とても面白かったです！ (2018年3月4日 0時) (レス) id: 7610e3eee2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：グロリアス
| 作成日時：2017年12月28日 21時
