第五十六話 ページ11
江「君…何者?」
「……何者、と云われましても…」
答えようがない。そう思い、視線を江戸川さんからずらしてしまう。
「…あの、江戸川さ…」
江「まぁ、別にどうでもいいんだけどね。君の職業なんて。」
「……はい?」
彼の台詞に拍子抜けしてしまう。ずらしていた目線をすぐに彼に戻した。
江「何?その顔。もしかして自分の事を理解してもらいたいとか思ってたわけ?随分な構ってちゃんなんだねぇ、君。」
「いえ…そうではないのですが…」
江「どうせ、僕の前では嘘なんかついても意味ないんだから。」
「……そう…ですね…」
私がそう云うと江戸川さんは「だから!」と声をあげた。思わず肩を少しばかり震わせる。
江「だから、これからは僕の前では嘘つかないよーに!」
「……え?あの…と、いいますと?」
私が首をかしげると、江戸川さんは「はぁ?判んないわけ?そのままの意味!」と眉をつり上げ、ぷんぷんと怒ってみせる。
なんだかその怒った姿が可愛らしい。
江「あ、なんなら君を僕の第一助手にしてあげてもいい!まぁ、僕には助手なんて要らないから雑用係みたいなものだけどねぇ!」
「はぁ…ありがとうございます?」
そう答えると彼は今度は満足げに笑う。
江「じゃあ、まずは僕の事は名前呼びね!江戸川さんなんて長いし、一々面倒うでしょ。」
「そう、ですか?…じゃあ、お言葉に甘えて…乱歩さん?」
江「よし!じゃあ君は今日から自称、僕の第一助手だ!感謝しろ、この名探偵の助手だぞ!」
「(自称…)」
なんだか違和感が…と思いつつも江戸川さ…乱歩さんは鼻唄を歌いながら先に進む。
私は髪を耳にかけ、彼の背中を見つめた。
太「よかったねぇ、Aちゃん。乱歩さんの助手なんて凄いじゃあないか。」
「自称とつけられてしまいましたがね…」
太「そのわりには結構嬉しそうじゃない。」
そう云われ、太宰さんに頬をツンツンとつつかれる。まぁ、笑っているという訳ではなく、無表情のままなのだが…
「可愛らしい方ですよね、乱歩さん。あの推理が異能力じゃないのも凄いですし…」
太「ああ見えて乱歩さんは26歳だけどね。」
「……え?」
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夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - グロリアスさん» わかりました!質問に答えて下さりありがとうございます!更新頑張って下さい楽しみにしてます! (2018年4月25日 23時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 夢歌(アニメ怪盗)さん» コメントありがとうございます!今のところ名前が少し出てくるといった感じですね。キャラ自体が出るかはまだ考え中です! (2018年4月25日 21時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - 質問なんですけどナンバカキャラって出てきますか? (2018年4月22日 0時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 星夜さん» コメントありがとうございます!私もどっちも好きなので書くのが楽しいです(笑) (2018年3月4日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
星夜(プロフ) - ナンバカも文ストも好きなのでこの作品を読めて幸せです!とても面白かったです! (2018年3月4日 0時) (レス) id: 7610e3eee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グロリアス | 作成日時:2017年12月28日 21時