【呪術廻戦】新人看守は美人で呪術師からも愛されてます。其の弐

第51話 ページ6

「_________……監視カメラには何も映ってなかったんですよね？」




七「ええ。被害者以外は少年が一名のみです。」




虎「じゃあ犯人は呪霊？」

七「まぁ、そうですね。」












階段を使って屋上に出る。そして再び傘を開いた。










七「少年の身元特定は警察の、」



七海さんが言葉をとめる。







気配をした方を見ると、一匹の呪霊。








呪「おべおべん、とぅ〜」




虎「！」


七「ストップ。」









虎杖さんが前に出ようとすると七海さんが止める。




七「こちらは私が片付けます。虎杖君と月影さんはそちらの２体を。」










呪「いいい”〜い、せんざい、」


呪「お元気ですかあぁああ？」








後ろを向けば２体の呪霊。私は傘を閉じた。








「(今日が雨で良かった。)」




術式がよく使える。










七「私の術式は相手に強制的に弱点を作り出すことができます。

7：3。この比率の点に攻撃を当てればクリティカルヒット。このナマクラでも両断できます。




聞いていますか、虎杖君月影さん。」






虎「あっ！俺らに言ってたの!?」

「情報開示してもいいんですか？」






七「メリットがあります。手の内を曝すという縛りが術式効果を底上げします。」













「こんな風に」と彼は姿勢を低くし、変わった刀身を振るう。


すると見事に呪霊の四肢が切り落とされた。









七海「私からは以上です。」




虎「すんげ、うおっ!?」











虎杖さんが「せんざい」と繰り返す呪霊に殴られそうになるのを、首根っこを引っ張って避けさせる。







「いっ…！」




しかし反応が遅れて太股を強く殴られた。









虎「Aさんっ！」


「お気になさらず、大丈夫です。そちらは任せます。」




七「余所見は感心しませんね。」


虎「話しかけたのだぁれ!!」











太股が痛む。立ち上がろうとすればガクンッとすぐにしゃがんでしまう。






「(不味い、)」


呪「お元っ、げん気ですすかあぁあ？」








こちらに突進する呪霊。

体を後ろに倒し、その拍子に足で呪霊のことを蹴る。



足が触れる瞬間に術式を起こし、呪霊の体に付着した雨を凍らせた。












「はぁ…」



体全体が凍った呪霊を見て一先ず安心する。








「(本当に今日が雨で良かった。)」

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