第50話 ページ5
「_________……はい、終わりました。
案の定簡単でしたよ。」
学校から出て、数十分。私は再度伊地知さんに電話をかける。
呪霊は随分大きかったが、低級であることに変わりなかった。これは一人でも大丈夫でしたね。
伊『お疲れ様です。送迎はどうします?』
「いえいえ、一服してから帰りますのでお気遣いなく。
…嗚呼そうだ。何か必要なものや欲しいものはありますか?よければ買って帰りますが…」
伊『(優しい人だ…!)
ゴホンッ、お心遣い感謝します。ですが大丈夫で、』
「おや、この茶葉いいですね。お姉さん、これを下さい。」
伊『…聞いてます?』
お金を払い、袋を受けとる。暫くの間地下で訓練していたのだからこれくら良いですよね。
「伊地知さん、疲れにいいという茶葉を買いました。帰ったら淹れますね。」
伊『(ホントいい人…!)』
伊『あの、Aさん。』
「はい?」
伊『実は今日もう一つ頼みたい仕事が…』
***
七「_________……見えますか?これが呪力の残穢です。」
とある映画館の廊下。
その問いかけに虎杖さんは「いや全然見えない」と顔をしかめて言った。
虎「Aさんは?」
「…あの足跡みたいなやつですかね?」
虎「んー?」
数秒たって虎杖さんは「おお!見える見える!」と伝えれば、隣に立つ七海さんは「当然です」と言いきった。
七「見える前に気配で悟って一人前ですから。」
虎「もっとこう褒めて伸ばすとかさぁ…」
私と虎杖さん、そして引率の七海さん。
私達三人は五条さんに依頼された仕事を請け負っていた。
七『私は五条さんのことを信用しているし、信頼している。でも尊敬はしていません。』
七『私はあくまで規定側です。』
七『宿儺という爆弾と呪いを抱えているあなた達。
己は有用であると、そう示すことに尽力してください。』
ふと数日前の記憶を思い出す。
七海さんらしい。
虎杖さんはどうか分からないが、私も規則に縛られる人間だ。
「(結局の所、私にはそういう証明でしかここで生きられない。)」
そう思い、雨の降る外を見た。
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奥山乃愛(プロフ) - グロリアスさん» 頑張ってください!! (2022年9月6日 18時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます!私も七海さん好きなんですよね…自分のペースではありますが、更新していきますのでこれからもよろしくお願いします! (2022年9月6日 16時) (レス) id: 54e5aabcc4 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 誰も氏でほしくないな……灰原、七海も好きなんですよ!灰原は優しい七海は少し硬い?ところあるけどしっかり仲間のことを考えてるから!無理せずに頑張ってくださいね! (2022年9月6日 5時) (レス) @page14 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 順平のお母さんきれいだよね〜 グロリアスさん無理せずに頑張ってくださいね! (2022年6月27日 15時) (レス) @page13 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 誰だって誤字しますから大丈夫ですよ!私もたまにしますw (2022年6月26日 18時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グロリアス | 作成日時:2022年1月14日 18時