【鬼滅の刃】新人看守は美人で鬼殺隊からも愛されてます。其ノ参

第百二十五話 ページ45

「_________……あの、煉獄さん。お話って…？」









今で言う団子屋さんを訪れ、外の席に座りお茶をすする。煉獄さんは三色団子を頬張りながら「うまい！」と一言。



…話、聞いてますかね？









煉「実は大切な話がある！」



「はぁ…あの、その台詞も四回目なのですが…」



煉「むっ、すまなんだ！どうしても言おうか言わまいか悩んでいるんだ！」






「そうですか…」









彼が何かを渋っている。何だろうかと思っていると追加で頼んだお団子が運ばれてきた。









煉「どうやら俺は！」




女「こちらご注文されたものです。」

「あ、ありがとうございま、」







煉「君が！好きみたいだ！」









がちゃん、と湯飲みを落としそうになる。それを聞いていた周りのお客さんや、お団子を持ってきてくれた女性も目を丸くした。









「……はい？今…何と？」




煉「君が好きだ！月影A！」









数秒間の沈黙。その数秒が永遠にも感じられた。


そして彼はお団子を持ってきた女性の方をバッと見た。









煉「ありがとう！代金はここに！」

女「えっ、あ、嗚呼、どうも…」









女性は頬を染めながら店の中へと戻っていく。そして奥にいる他の店員と声色を高くしながら話始めていた。









「……あ、の…煉獄さん。私、何と答えれば、よいか…」





煉「本当は、」









「本当は言うつもりじゃなかった」


そう、呟いた。呟いたと言うよりは前を向いて儚げに小さく笑った。









煉「お館様のことや鬼舞辻のこともある。…こんな事を言えば、君は余計な気負ってしまうだろう？俺の告白が君を縛ってしまうかもしれない。



きっと、きっと近い内に大きな争いがはじまる。人が大勢死ぬ。俺も君も無事かは分からんのだ。」









「だから今、伝えたかった」そう笑う。私はそんな彼の横顔を見つめるしかなかった。

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