第百二十四話 ページ43
「_________……不死川さん。」
お館様の屋敷から戻り、庭に立つ不死川さんに声をかける。周りには失神した隊員達が寝転がっていた。
随分とまぁ今回も派手にやりましたねぇ…
不「あ?」
「これをお返しに。」
羽織ものを渡す。彼はそれを数秒見つめると鼻を鳴らした。
不「てめぇ、わざわざそれだけの為に来たのかァ。」
「…?ええ。」
小さく舌打ちをし、羽織を私の手から奪い自分の肩にかける。すると彼はどこかを見つめたかと思うと、口を開いた。
その台詞は風に乗ってうまく聞き取れない。
「…?失礼、今何と?」
不「…お館様はァ、何て仰ってたァ。」
そうか、それが気になっていたのか。私は虚空を眺め、「…嗚呼、」と小さく声を漏らした。
「…最期に私と話したいと。もう、よく私の事も見えていない様でした。」
不「……てめェは何で鬼殺隊に入った。」
「……さぁ、」
不「こんなとこに来なくても女としての幸せを歩んでいけばよかったじゃねぇかよォ。何で死を選んだ。」
「…もう、よくわからないんですよ。」
自分の足元を見て「貴方の言う死を選んだのもよく分からないですし」と言う。
元の世界に帰りたかっただけなのに結局ここまできてしまった。
「お互い、苦労しますねぇ。」
そう言えば彼は「…そうかァ」と呟いた。
「あの、不死川さ、」
??「A!!」
ビリビリと声が響きわたる。その声に驚いて気絶していた数名の隊員が目を覚ました。
まぁその声の主はわかっていて、目線を向けると彼の黄色い髪がなびいた。
「…煉獄さん?」
煉「少し君に話がある!!」
片目しかない彼は口元に笑顔を称えた。
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こはね - 童磨とも絡んでほしいです! (2021年10月11日 11時) (レス) @page47 id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 六時の虹さん» コメントありがとうございます。夢主は鱗滝さんや煉獄さんから羽織を勧められていますが彼女はそれを断っています。本人曰く刀を振るう時の邪魔になるからだそうです。それでも気にはなっているそうですよ(^^* (2020年12月8日 19時) (レス) id: 8407797314 (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - 貴方の作品の更新が毎日とても楽しみです!質問ですが、夢主ちゃんは羽織を着ていますか?もし着ていたら、どんな羽織かも教えていただけると嬉しいです。 (2020年12月4日 18時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
葉紅(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて一気読みしちゃいました!リクエストなんですけど、無限城にいきなり鳴女の能力で連れ去られて無惨さんと童磨と猗窩座と仲良くなる夢主ちゃんが見たいです!更新頑張ってください楽しみにしています! (2020年6月29日 0時) (レス) id: 915a610475 (このIDを非表示/違反報告)
ヱリカ - グロリアスさん» ありがとうございます!!!更新楽しみにしていますね!!! (2020年5月27日 15時) (レス) id: 04f7f8009d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グロリアス | 作成日時:2019年12月6日 23時