【鬼滅の刃】新人看守は美人で鬼殺隊からも愛されてます。其ノ参

第百十五話 ページ33

甘「_________……ぎゃあああ〜！！もう無理！！ごめんなさいAさん！！私柱なのに殺されちゃう〜！！」


「甘露寺さ…！！」









竜が大きく口を開き、襲ってくる。もう体力も限界だ。私は彼女を庇うよう抱きしめた。





しかし、








「っ…？」









飲み込まれる、と思った瞬間、竜が"崩れた"。憎の鬼もはらはらと消えていく。






何故、と思うと横から差し込む光の眩しさに目を細めた。









「朝が…」


甘「炭治郎君達が本体の頚を斬ったんだわ！」







「勝った勝った勝ったわ〜！」と再び抱きしめてくる。嗚呼良かった。終わったのだ。









「取り合えず炭治郎さん達と合流しましょう。」


甘「あっ、そ、そうね！(私勢い余って恥ずかしい事を…！)」









キャーッと何やら赤面しながらも私の後ろをついてくる。…禰豆子さんは大丈夫でしょうか。









＊＊＊


甘「_________……みんなあああ！！」









甘露寺さんが走っていく。炭治郎さん達は傷こそ負っているが、皆無事のようだった。









甘「みんなで勝ったよ凄いよぉ！よかったあぁ！」


無「A、大丈夫だった？」


「ええ、やっとまともに息が出来たような気がしま…おっと。」









彼は私の腰の辺りに抱きついてくる。そして「良かった…」と小さく呟いた。







「(はてまぁ…随分素直になってますねぇ…)」






目線をあげる。そこには禰豆子さんが炭治郎さんを背負っていて…


片言な口調で「よかったねぇ」と喋っていた。









「禰豆子さん、貴女喋って…と言うか太陽の下を歩いても大丈夫なんですか？」









それでも彼女はニコニコと笑っている。私は肩の力が一気に抜ける感覚がした。






そして太陽を克服したであろう彼女の頭を撫でた。

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